伏臥位での頚部の指圧法のポイントは、頚椎の彎曲に合わせて垂直を捉えることです。
前彎増強の方や、ストレートネック気味の方など色々いらっしゃいますが、伏臥位になる時に顎を前方に出すようにする方と、顎を引くような方とタイプが分かれます。
どちらにせよ、患者さんにとって筋緊張が緩み、リラックス出来るポジションで施術をすることが大切です。
前彎増強や、顎を前方に出すタイプの方は、頚部の筋肉や皮膚、皮下組織のようなものがたわんで施術部位に覆い被さってきます。
その状態のまま、拇指圧を行っても圧が深くまで浸透しません。
たわんでいる組織を上手くよけて、頭半棘筋や頚板状筋、頭板状筋などの筋肉の走行をしっかりイメージし、椎弓を受けにして垂直を捉えることが効かすポイントになります。
そのためには、拇指圧と拇指揉捏をリズム良く使いこなす技術が求められます。
後頭下筋群の指圧法は、筋肉の付着部位をしっかりイメージして、C1高位から、またC2高位から後頭骨の下を潜るように圧を入れていきます。
また、後頭骨にへばりつくような硬結がある場合は、拇指で後頭骨下縁の筋の停止部あたりの圧痛を捉えると良く効きます。(後頭骨そのものを指圧する感じになります)
施術者が適圧だと思っていても、覆い被さっている組織の上から指圧をしてしまうと、全く物足りない圧になっている事があり、またその事に施術者は気がつきません。
伏臥位で頚部の指圧を行う時は、必ず圧の強さや、圧痛、響く感じなどを患者さんに確認して治療する事が大切です。
頚部の筋群に対して正しい指圧が施せると、経穴やトリガーポイントを正確に響かせ、頭顔面部の症状を改善することが出来ます。
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