大腿部後面の経絡指圧/表裏経(陰陽)と子午関係の活用

経絡治療
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経絡指圧診断治療要図では、大腿部後側には、内側から心経、膀胱経、肺経、腎経、大腸経が走行しています。
心経は伏臥位では施術しにくいケースもありますので、今回はその他4つの経絡に対しての治療についてお伝えしていきます。

大腿部後側は、筋肉に厚みがありますので、手根や肘を用いて指圧を行うことが多いです。

施術者の立ち位置や、手根や肘の当て方などを微妙に調整して、各経絡を狙っていきます。

経絡走行をイメージしながらも、
垂直面をとらえるために、筋肉や大腿骨の形状も考慮して圧を入れていきます。

大腿部後側の真ん中ラインを走行する膀胱経は、
腰痛や坐骨神経痛、後頚部の症状などの治療時にメインとなってきます。

膀胱経のやや外側ラインには、肺経が走行しています。

鼻や呼吸器系の不調がある方など肺の病変がある方で、腰痛や坐骨神経痛があれば、
大腿部肺経に切経を行い、硬結圧痛反応を診て治療していくと良いと思います。

肺経のやや外側には、腎経が走行しています。

糖尿体質の方や腎臓の疾患を患ったことがある方、睡眠不足などがベースにある時は、
腎経の治療が大切です、

また、腎精が衰えてくる高齢者も、腎経は重要な治療経絡となってきます。

大腿部後面での最外側ラインは、大腸経が走行しています。

便秘体質や股関節に不具合が出やすい方では、大事な治療ラインとなってきます。
腸脛靭帯に不快な痛みを与えないように、気をつけながら大腸経のコリをとらえることが大切です。

大腿部後面を走行する4つの経絡は、
腎経と膀胱経、肺経と大腸経は、それぞれ表裏経(陰陽関係)となりますので、

例えば、陽経に現れている病変でも、慢性化していたり難治性であれば、陰経へのアプローチを主として治療を組み立てるなど、
症状の陰陽を診て、治療経絡を選択していくと良いと思います。

また、
膀胱経と肺経、腎経と大腸経は、それぞれ子午関係となり、
経絡走行も並走していますので、互いに影響を受けやすい(与えやすい)と考えられます。

どちらかの病変の時は、
子午関係にあたる経絡の反応も診て治療を行うと、違った治療反応が得られるかもしれません。



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