指圧治療後のフラつきを防ぐ4つのツボとは/指圧講習会・セミナー

経絡治療
2024年11月7日発売の雑誌「Tarzan」に杉本治療院が掲載されました!
投稿はこちらをご覧ください >>> 指圧塾ブログ

指圧治療を行った後に、貧血気味になったり、フラついてしまって歩けなくなってしまう方がいらっしゃいます。

治療そのものが、特にオーバードーゼではなくても、このような体質の方への施術では気をつけたいポイントがあります。

問診の段階で、めまいや貧血、フラつきがあるとわかっていたり、
色白の方や虚弱体質の方、または血圧異常、寝不足などの要素があると、治療の終わり方には気をつけます。

中医学的な証で診ていくと、
もともと虚証タイプの方は、治療によって気血のめぐりが急に良くなり過ぎると身体が疲れてしまい、治療後にすぐに動くのが辛く、無理をしてしまうと倒れてしまう可能性があります。

このような虚証タイプの方への治療は、施術者もはじめから気をつけるものだと思います。

現代人は、飲み過ぎ食べ過ぎの飲食不摂があり、さらに運動不足、強いストレスなどから、
邪気が詰まって病変を起こしている実証の症状があらわれていますので、
治療では邪気を取り去る(去邪)瀉法の指圧がメインとなります。

特に臓腑では肝・胆・脾・胃の中焦に、水穀の精微とならなかった未消化物(アーユルヴェーダではアーマという)が湿邪として停滞し、ストレスや、怒り、辛い物、チョコレートなどの刺激によって熱邪と合わさり、湿熱邪となって臓腑を転伝していき、種々の症状を引き起こすことが多いのです。

この湿熱証という実証の症状を抱えていながら、頭顔面部だけ虚証のようなタイプの方がいるのです。

このようなタイプの方は、指圧治療を行って気血のめぐりが良くなっても、頭顔面部だけは気血のめぐりが遅れてしまい、治療後すぐに立って歩きだすと、頭に血が巡らずにフラフラしてしまうことになるのです。

この治療後のフラつきを防ぐ4つのツボを紹介します。

「百会・合谷・足三里・三陰交」です。

この4つのツボは、頭顔面部の気血を補う(補法)作用が強いツボです。

百会は、頭頂部のツボですからイメージしやすいと思います。
合谷は、四宗穴の一つで、頭顔面部の症状を主治とします。また肺気を補う働きもあり、肺の宣発機能を高めてくれます。
足三里三陰交は、飲食物から気・血・津液・精の元となる水穀の精微を作る、脾経と胃経の要穴です。

脾胃は、不足している気血を補う働きを持っています。

体調が悪く食事があまり摂れていないなどの時は、足三里。
冷え性や瘀血体質の方には、三陰交。

これら4つのツボを全部でなくても、いくつか患者さんに合うものを選択して、
治療の最後に指圧を行うと良いのです。

この場合、補法の指圧となりますので、圧の入れ方や角度、持続圧の時間、刺激量が瀉法とならないように行うことが需要です。

指圧療法の虚実補瀉とは、
経絡に対して圧を入れる向き(方向)、持続圧の時間、輪状揉捏の場合は右回りか左回りか、圧の強弱や深さなどで調整出来ます。

指圧療法における補瀉手技や、拒按と喜按、ツボへの垂直圧などの理論と実技は、
特別講座の◇基礎コースや指圧療法コース、経絡治療コースで学ぶことが出来ます。



NEW!解剖学&生理学の動画配信スタート

医療系の専門学生向けに、YouTubeチャンネルで解剖学と生理学のお勉強動画の配信を行っています!
楽しく学んでいきましょう!
チャンネルはこちら >>> 治療家・杉本憲一の指圧塾

講習会予定

定員4名の少人数制です。実技を徹底的に指導致します。

・指圧【基礎セミナー】 ※11月28日(木) ※このセミナーの定員は30名です 

・指圧療法コース 12月8日(日)は残り1名

・指圧「上級セミナー」 各回残り3名 指圧療法コースを受講していなくても、どなたでもご参加いただけます。 

・経絡&中医学治療コース※終了しました

・トリガーポイント療法コース ※終了しました

・骨盤療法コース ※終了しました

九星気学CLUB

DMMオンラインサロン 杉本憲一の『九星気学CLUB』

月額2,750円(税込)で、お好きな時間に全ての動画が視聴頂けます。
※カード決済の場合は、入会後30日間無料。

九星気学で、幸せに生きるコツを学びませんか!現在、第1回~第28回の動画がアップされています。

詳しくは以下のリンクから、DMMオンラインサロンのページをご覧ください。

こちらをクリックしてください >>> 『九星気学CLUB』

さらに指圧を学ぶなら

指圧塾は「治療効果を最大にするための指圧法」を実技中心に学べる講習会です。 指圧塾では、基礎コースをはじめとして、指圧療法、経絡治療、トリガーポイント療法、AKA療法を体系的に継続して学ぶ事が出来ます。

タイトルとURLをコピーしました