頚板状筋のトリガーポイントは、上部と下部の2ヵ所に形成され、
頭痛や目の奥の痛み、首肩周りの痛み、寝違えなどの症状を引き起こす原因(トリガー)となります。
第1トリガーポイント(上部TP)は、
C2からC5高位に形成されます(個人差があり、TPは変動する)。
関連痛は、
後頭部から前頭部にかけての”頭蓋内”に、ズキズキとした痛みを送り、
片頭痛のような症状を引き起こします。
また、目の奥の痛みや、かすみ目の症状として現れることもあります。
患者さんへの問診で、
「頭の中がズキズキ痛い」
「目の奥が痛い」
というキーワードが出てきたら、
頚板状筋第1トリガーポイントの活性化が疑われます。
第2トリガーポイント(下部TP)の形成部位は、
好発部位として、T2からT4高位に触知することが多いと思います。
関連痛は、
首と肩のつけ根あたりに痛みを送ります。
寝違えのような、首が痛くて動かせないという症状を引き起こします。
関連痛の部位には、
僧帽筋のトリガーポイントが形成される好発部位でもあるので、
関連痛の連鎖が起こると、その他の症状も重なってくる恐れがあります。
頚板状筋は、
第3胸椎~第6胸椎の棘突起から起始し、
第1頚椎~第3頚椎の横突起に停止します。
筋肉の走行を両側で見ていくと、
U字型で付着しています。(頭板状筋はV字型)
的確にトリガーポイントを触察して、
治療反応を起こす指圧法とするためには、
このU字型の筋肉の走行をしっかりとイメージして、
椎弓を受けにして、垂直に圧を入れていきます。
表層の筋肉から安定持続圧を行い、圧を浸透させて深部まで響かせますが、
拇指圧では、拇指頭をうまく当てることで、
トリガーポイントをとらえることが出来ます。
「先生、そこです!」
という言葉が引き出せるように、
患者さんとコミュニケーションを取りながら治療を行うことも大切ですね。
頚肩部の筋群に形成される、各トリガーポイントの関連痛パターンや触察のコツなどを
学ぶと、
頑固な首肩コリや頭痛、めまい、耳鳴り、眼の症状、寝違えなど、
肩上部より上方にあられる症状に対しての、
治療スキルが向上します!
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◇頭板状筋トリガーポイントの指圧法
※画像は、「誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方」から引用
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