骨盤帯周囲に痛みを送るトリガーポイントとは①/脊柱起立筋トリガーポイント療法による骨盤調整

トリガーポイント
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骨盤帯周囲に生じている痛みや、股関節の運動制限、ソケイ部のこわばり感などの症状に対して、

骨盤調整として、
仙腸関節や股関節、L5/S1椎間関節などに、関節運動学的アプローチを行いますが、
症状があまり変化しないケースもあります。

関節への治療の刺激量や治療回数、頻度などの問題もあると思いますが、
別の視点で考えていきたいと思います。

症状が現れている部位へ、関連痛を送っているトリガーポイントがあります。

関節と筋肉は連動していますので、
関節への治療手技によっても、筋肉に形成されているトリガーポイントが沈静化して、
症状が改善される効果が期待出来ます。

しかし、
患者さんの体質や症状、原因となっている筋肉の緊張度合い、トリガーポイントの性質などによっては、
トリガーポイントに直接治療を行った方が良い場合があります。

今回は、骨盤帯周囲に関連痛を送るトリガーポイントを2つご紹介します。

最長筋トリガーポイント

脊柱起立筋である最長筋のトリガーポイントは、
背部や腰部の、どの部位にも形成される可能性はありますが、

形成される好発部位が、図で示されています。

特に、胸腰移行部あたりに形成されるトリガーポイントが活性化すると、
殿部の上部や下部に痛みを送ることがあります。

あとで紹介する腸肋筋もそうですが、
脊柱起立筋のトリガーポイントは、5,6cm下方へ痛みを送る特徴がありますので、

背腰部に痛みがあった場合、
自覚症状を感じている部位よりも、5,6cm上部に原因となっているトリガーポイントが形成されている可能性があるのです。

胸腰移行部から殿部となりますと、さらに遠位へ関連痛を送っていることになりますが、

殿部痛を訴えている方に、
T11~L2高位の最長筋トリガーポイントに持続圧を行うと、
「お尻に響く!」といわれることがよくあります。

殿筋群にも、トリガーポイントが形成されていることも考えられますが、
最長筋も原因筋として、見落とさないようにして下さい。

腸肋筋トリガーポイント

腰部の腸肋筋に形成されるトリガーポイントが活性化すると、
殿部に関連痛を送ります。

ツボでいうと、膀胱経2行線の”肓門”や”志室”あたりの筋硬結に持続圧を行うと、
殿部やソケイ部に響くことがよくあります。

患者さんの中には、「股関節に響く!」と表現される方もいます。

骨盤調整が必要な患者さんには、
背腰部の筋肉も事前によく緩める手技を行うとは思いますが、

最長筋と併せて、腸肋筋のトリガーポイントも、
ピンポイントで狙ってみると、治療効果が高まると思います。

まとめ

骨盤療法として、関節への治療アプローチを行っても効果が不十分だった場合は、

骨盤帯周囲に痛みを送っているトリガーポイントが原因となっている可能性があります。

最長筋や腸肋筋の活性化したトリガーポイントを沈静化させることが出来れば、
関節への治療手技との相乗効果が期待出来ます。

痛みが和らいだり、硬くなった筋肉が緩めば、
連動する関節のパフォーマンスも回復するため、骨盤は調整されていきます。

また、
仙腸関節や股関節への治療手技が行えない状況でも、
トリガーポイント療法によって、骨盤調整が行えるということです。

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