仙腸関節不安定症や仙腸関節弛緩症という診断を受けているわけではありませんが、
周期的(1~2カ月に1度位?)に仙腸関節からの低緊張連鎖の症状があらわれる患者さんがいます。
40代後半の女性ということもあり、ホルモンバランスの乱れなどの自律神経の問題も考えられます。
※1人目の出産時に股関節をおかしくされ、3人目の出産後から骨盤由来の全身症状に悩まされていました。
運動なども行っており、調子の良い周期もあるので、
筋肉の張りがある時は、仙腸関節に付着する靭帯は強度を保っていると思われます。
調子が悪くなってくると、
腰や股関節周りの痛みと下肢のシビレがあらわれ、
ご本人いわく、腕の筋肉がたるんできて、力が弱くなるとのことです。
このような状態になると治療に来られるのですが、
その時の症状に合わせて、
指圧による、経絡治療やトリガーポイント療法で全身を施術し、
治療のメインは、
仙腸関節の関節運動学的アプローチとなります。
両側の仙腸関節に、主要な5つの手技を行っていると、
患者さんが、
「コツン!」「グズッ!」と、骨が動くと言われ、
治療している私の手にも、その動きの感触が伝わってきます。
5つの手技を刺激量に変化をつけながら3回ほど行っている間に、
何度も骨は動きます。
はっきりとは断言できませんが、
手技の終盤では、動きが無くなってくるので、
骨の動きと症状改善には、何かしらの関係がありそうです。
また、
この患者さんに、
側臥位で、殿部に指圧(肘圧)を行っている時も、
関節運動学的アプローチを行っている時と同様に「コツン」と骨が動く時があります。
※仙腸関節の関節運動学的アプローチを行ったあとに、リバウンド症状を防ぐために、
また、治療効果をさらに高める目的で、仙腸関節を締める(適度な緊張を保たせる)イメージで肘圧法を行います。この治療法は「骨盤療法コース」で学ぶことが出来ます。
この殿部への指圧による治療反応は、
骨盤調整の効果があると考えられます。
この患者さんの治療では、
即効性がある時と、1~2日後に症状が改善してくることがあるようです。
時々、調子の悪くない時にも治療に来られますが、
その時には、「コツン」と骨が動く反応は起こりませんので、
この反応は、仙腸関節の機能異常や弛緩の状態と関係があると思われます。
仙腸関節が弛緩状態であったり、機能異常からの低緊張連鎖が起こっていても、
刺激量に気をつけて骨盤調整を行えば、治療効果は期待出来ます!
骨盤療法コースの体験講座を開催しています。
実際の講座で行う「仙腸関節の関節運動学的アプローチ」と「腰椎の逆捻転」を、
実技を中心に学ぶことが出来ます。
体験講座の詳細はこちらです。
◇骨盤療法コース体験講座
NEW!解剖学&生理学の動画配信スタート
医療系の専門学生向けに、YouTubeチャンネルで解剖学と生理学のお勉強動画の配信を行っています!楽しく学んでいきましょう!
チャンネルはこちら >>> 治療家・杉本憲一の指圧塾
講習会予定
定員4名の少人数制です。実技を徹底的に指導致します。
・指圧【基礎セミナー】 ※11月28日(木) ※このセミナーの定員は30名です
・指圧療法コース 12月8日(日)は残り1名
・指圧「上級セミナー」 各回残り3名 指圧療法コースを受講していなくても、どなたでもご参加いただけます。
・経絡&中医学治療コース※終了しました
・トリガーポイント療法コース ※終了しました
・骨盤療法コース ※終了しました
九星気学CLUB
DMMオンラインサロン 杉本憲一の『九星気学CLUB』
月額2,750円(税込)で、お好きな時間に全ての動画が視聴頂けます。
※カード決済の場合は、入会後30日間無料。
九星気学で、幸せに生きるコツを学びませんか!現在、第1回~第28回の動画がアップされています。
詳しくは以下のリンクから、DMMオンラインサロンのページをご覧ください。
こちらをクリックしてください >>> 『九星気学CLUB』
さらに指圧を学ぶなら
指圧塾は「治療効果を最大にするための指圧法」を実技中心に学べる講習会です。 指圧塾では、基礎コースをはじめとして、指圧療法、経絡治療、トリガーポイント療法、AKA療法を体系的に継続して学ぶ事が出来ます。