陰陽両手操法による虚実補瀉「2点弁別の活用」/ 上級治療テクニック #28 / PRO上級コース

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陰陽両手操法とは、経絡指圧の創始者である増永静人先生が提唱した、指圧による虚実補瀉のスキルとなります。

病変経絡に切経を行なっていくと、
盛り上がった硬いコリを見つけることが出来ます。

このコリは凸になっていて、
誰にでも発見出来る「実のコリ」です。

症状の真の原因となるコリを、
「虚のコリ」といい、それは表面からは隠れて存在していることが多いです。

虚のコリは、
見せかけの「実」として、表面を固く少し凸にしてるケースや、

深層部で古いゴムの塊のように、弾力性を失った性質となっている、
または、凹んでいるなどして、
見つけにくいものとなっています。

陰陽両手操法とは、
簡単に言うと、経絡上で凸となっている実のコリに手指を当て、

もう一方の手指で切経していき、
一番の虚のコリを見つけて、そこに深く圧を入れていきます。

虚のコリの深くに圧が浸透した時に、
経絡に響きが起こり、凸となっている実のコリが和らいできます。

すると、
虚のコリも、気血がめぐって健康な弾力性を取り戻してきます。

陰陽両手操法とは、
施術者の両手をうまく用いて、
経絡の虚実を補瀉していくスキルとなります。

心理学で2点弁別というものがあり、
ここでは詳しくはお伝えしませんが、

例えば、コンパスの針を2点同時に皮膚に当てた時に、
2点に感じるか、1点と感じるか。

背中では数センチ離れても1点に感じる。

唇など敏感な部位では、数ミリ?離れるだけで2点に感じるなど、
体の部位によって違いがあります。

この理論を指圧に活用すると、
経絡に対する陰陽両手操法でも、
実のコリと虚のコリに当てた2点の手指が、
1点に感じた時に、虚実が補瀉され気の流れが整ってくる。

また、
2点が1点に感じられる手指の当て方というのが、
大脳辺縁系の働きによる本能的な正しい指圧法といえます。

大脳新皮質の働きによる意識的な手つきでは、
交感神経が優位となって、
体表や筋肉が硬くなり、2点弁別の活用が行えません。

陰陽両手操法は、
上肢や下肢の経絡だけでなく、

背候診や腹証での、12経絡の虚実を補瀉するスキルとしても用いることが出来ます。

「実、之を按ずべからず」
という古くからの言葉があるように、

硬く凸になっている実のコリばかりを一生懸命施術していても、硬いコリや病変経絡は緩んできません。

症状の根っことなっている隠れた虚のコリを見つけだし、

治療反応が起こる手つきで、指圧を行うスキルがとても重要です。

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