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指圧ではMP関節を柔らかく使う|屈曲位でも伸展位でも大切な手の使い方
指圧では、母指の使い方に注目しがちですが、私は四指のMP関節を柔らかく使うこともとても大切だと考えています。
ここで重要なのは、MP関節が屈曲位か伸展位かという「形」だけではありません。
どちらの肢位でも、関節を固めず、柔らかく使えること。
これが大切です。
ルンブリカルポジションは一つの参考
手指を柔らかく使う感覚を考えるとき、私はルンブリカルポジションを参考にすることがあります。
ルンブリカルポジションでは、四指のMP関節が屈曲し、IP関節は比較的伸展した形になります。
虫様筋は、第2〜5指のMP関節屈曲とIP関節伸展に関与する筋です。
この形は、手指を強く握り込まず、MP関節に丸みを残して柔らかく使う感覚をつかむうえで参考になります。
母指圧のすべてがルンブリカルポジションではない
ただし、母指圧のすべてをルンブリカルポジションで行うわけではありません。
実際の施術では、四指のMP関節が屈曲位になることもあれば、伸展位になることもあります。
施術部位や手の置き方によって、手の形は自然に変化します。
そのため、
「母指圧ではMP関節を必ず屈曲させる」
と考える必要はありません。
MP関節は角度より柔らかさが大切
私が重視しているのは、MP関節の角度ではなく、関節に自由度があるかどうかです。
たとえば、見た目ではMP関節が伸展していても、関節をロックせず、必要に応じてわずかに動ける状態であれば問題ありません。
反対に、MP関節が屈曲していても、手指全体に力が入り、関節を固めてしまっていれば、柔らかい手とはいえません。
屈曲位でも柔らかい。
伸展位でも柔らかい。
この感覚が重要です。
MP関節を固定すると手全体が硬くなる
強い圧を入れようとすると、四指まで強く伸ばしたり、MP関節を固定したりすることがあります。
しかし、手を一枚の板のように固めてしまうと、手全体が硬くなります。
患者さんの身体の形に合わせて手を微調整することも難しくなります。
私は、手の形を保ちながらも、MP関節には「いつでも動ける余裕」を残しておくようにしています。
柔らかいMP関節は患者さんの身体になじみやすい
患者さんの身体は平面ではありません。
肩、背中、腰、殿部、大腿など、施術する場所によって形が違います。
MP関節が柔らかいと、患者さんの身体の形に合わせて手全体が自然に変化します。
自分の手の形を相手に押し付けるのではなく、相手の身体に手を合わせることができます。
柔らかい手は弱い手ではない
MP関節を柔らかく使うというと、弱い圧になると思われるかもしれません。
しかし、柔らかい手と弱い手は違います。
必要な構造は保ちながら、余計な力だけを抜く。
そうすることで、手指を固めなくても安定した圧を伝えやすくなります。
柔らかさと安定は両立します。
まとめ|MP関節は屈曲位でも伸展位でも柔らかく使う
ルンブリカルポジションは、手指を柔らかく使う感覚を学ぶうえで参考になります。
ただし、母指圧のすべてがルンブリカルポジションではありません。
実際の施術では、MP関節が屈曲位になることもあれば、伸展位になることもあります。
大切なのは、
- MP関節の角度だけにこだわらない
- 屈曲位でも伸展位でも関節をロックしない
- 四指を必要以上に力ませない
- 患者さんの身体に合わせて手の形を変化させる
- MP関節に動ける余裕を残す
ことです。
形ではなく、柔らかさ。
私は、これが指圧でMP関節を使ううえで大切なポイントだと考えています。
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