指圧身体操作コース【上級編】
― 丹田・重心移動・脱力から学ぶ「深く伝わる圧」の身体技法 ―
もっと深く圧を入れようとして、腕や肩に力が入っていませんか?
体重を使っているつもりなのに、思うように圧が伝わらない。
施術を続けると、母指や手首、肩、腰が疲れてしまう。
技術や知識は増えてきたのに、自分の施術にもう一つ自信が持てない。
その原因は、押す場所や手技の種類ではなく、施術者自身の「身体の使い方」にあるかもしれません。
指圧身体操作コースでは、腕力や母指の力だけに頼らず、足元から身体全体を連動させ、丹田から生まれた動きを手指まで伝える身体操作を実技で学びます。
指圧塾の中でも、圧の「質」をさらに高めたい方に向けた上級編の実技講習会です。
「強い圧」ではなく「深く伝わる圧」を身につける
強く押すことと、深く圧が伝わることは同じではありません。
腕力で押し込めば、一時的に強い刺激をつくることはできます。
しかし、それでは施術者自身が疲れやすく、受け手の身体にも余計な緊張が生まれることがあります。
私が長年追求してきたのは、力任せではなく、身体全体から自然に伝わり、深部へ浸透していく圧です。
そのためには、母指だけではなく、足、股関節、骨盤、体幹、肩、腕、手指までを一つにつなげる必要があります。
指圧を「指で押す技術」から、全身で圧を伝える身体技法へ。
今回の講座では、その身体操作を一つずつ実技で確認していきます。
この講座で学ぶ身体操作
丹田から重心を動かす
手を先に動かして圧を入れるのではなく、身体の中心から動きます。
丹田を意識しながら重心を移動し、その動きを体幹・上肢・手指へと途切れさせずに伝えていきます。
母指は「力を出す場所」ではなく、全身から生まれた力を相手へ伝える最後の接点として使います。
床反力を利用する
良い圧は、手から始まるとは限りません。
足元と床との接点を安定させ、床から返ってくる力を身体全体へ伝えることで、腕や母指だけに頼らない圧を作ります。
床を強く蹴るのではなく、身体構造と重心移動の中で自然に床からの力を利用する感覚を練習します。
股関節から力を伝える
身体を前へ倒すだけでは、患者さんへ体重を預けるだけの圧になりやすくなります。
股関節を柔らかく使い、骨盤と体幹を連動させることで、身体の中心から安定した力を伝えられるようにします。
腰や肩だけで動かず、股関節を含めた全身運動として指圧を行うことを学びます。
脱力と「上虚下実」
強い圧を出そうとすると、肩や腕、母指に力が入りやすくなります。
しかし、身体が固まるほど全身の連動は途切れやすくなります。
下半身を安定させながら、上半身の余計な緊張を抜く。
東洋的な身体観でいう「上虚下実」も意識しながら、必要な構造を保ったまま脱力することを練習します。
身体の構造を揃える
筋力だけで圧を支えるのではなく、骨格・関節・姿勢を利用します。
足元、膝、股関節、骨盤、体幹、肩、肘、手首、母指。
それぞれの位置関係を整え、身体の構造そのもので圧を支えることが、施術者自身の負担を減らすことにもつながります。
すり足と重心移動
指圧では、一か所だけを押して終わるわけではありません。
次の施術点へ自然に移動しながら、連続して圧を伝えていきます。
歩くような自然な重心移動を基本に、武術の「すり足」などからも身体操作のヒントを取り入れ、上下動や無駄な動きを減らしていきます。
歩きが洗練されることで、より静かで無駄の少ない運足へつながっていく。
その感覚を指圧へ応用していきます。
発勁・内勁など武術の身体操作から学ぶ
中国武術などには、「発勁」「内勁」と呼ばれる身体操作の考え方があります。
流派によって定義は異なりますが、単純な腕力だけではなく、姿勢・重心・脱力・全身の連動によって力を伝えるという考え方には、指圧にも応用できる多くのヒントがあります。
この講座では、武術の技そのものを習得することを目的にはしません。
武術や東洋的身体観から学べる身体操作を、手技療法にどう生かすかという視点で練習します。
意識を手指まで通す
身体がつながっていても、手指が硬くなれば圧はそこで途切れてしまいます。
身体の中心から生まれた動きと意識を、肩、肘、手首、そして手指までつなげます。
患者さんの身体に触れる最後の接点である手を柔らかく保ち、相手の状態を感じ取れる手をつくります。
柔らかい手指の使い方
母指を固めて押し込むのではなく、手掌や指全体を柔らかく使います。
手指に必要以上の力を入れず、全身から伝わった力を逃さない。
施術者の母指や手首を守るためにも重要な身体操作です。
軸・視点・円の動きを使う
身体に一本の軸をつくり、視線と身体の向きを整えることで、重心移動は安定しやすくなります。
また、身体を直線的に動かすだけではなく、骨盤や体幹のわずかな円運動を利用することで、より滑らかに圧を伝えることができます。
軸を保ちながら、円の動きを手指へ伝える。
この感覚も実技で確認していきます。
呼吸と圧を合わせる
呼吸を止めて力むと、身体は固まりやすくなります。
自分自身の自然の呼吸を保ちながら身体を動かし、さらに受け手の呼吸や身体の反応も感じます。
圧を入れる、保つ、抜く。
一連の動きと呼吸を合わせることで、無理の少ない自然な指圧を目指します。
「支え圧」を身につける
患者さんへ倒れ込むように体重をかけるのではありません。
自分の身体構造を安定させ、相手の身体に支えてもらうようにもたれかかる。
私が「支え圧」と呼んでいる身体操作です。
押し込むのではなく、支えながら深部へ圧を浸透させていく感覚を実技で練習します。
この講座は「技の数」を増やす講座ではありません
新しい手技をたくさん覚えることが、必ずしも施術の質を高めるとは限りません。
同じ指圧でも、身体の使い方が変われば圧の質は大きく変わります。
姿勢。
重心。
脱力。
足元。
股関節。
骨盤。
呼吸。
手指。
これらが一つにつながったとき、同じ母指圧でも患者さんへ伝わる感覚は変わります。
今回の講座では、「何をするか」よりも「どう身体を使って行うか」を徹底的に学びます。
こんな方におすすめです
- 今よりさらに手技療法の技術を高めたい方
- もっと深く、質の高い圧を身につけたい方
- 施術の効果や自分の圧に、もう一つ自信を持てない方
- 力を入れないと圧が入らないと感じている方
- 母指・手首・肩・腰への負担を減らしたい方
- 体重移動や丹田の使い方を実技で学びたい方
- 武術的な身体操作を手技療法へ応用したい方
- 経験は浅いが、最初から質の高い身体操作を身につけたい方
- 長く治療家を続けるための身体の使い方を学びたい方
あん摩マッサージ指圧師、鍼灸師、整体師、セラピストなど、手を使って施術を行うすべての手技療法家を対象としています。
経験年数だけで参加を制限する講座ではありません。
初心者であっても、身体操作そのものを基礎から学びたい方はご参加いただけます。
指圧塾の「上級編」として開催します
指圧療法コースでは、身体各部への指圧法、垂直圧、安定持続圧、触診など、臨床で使う指圧技術を学びます。
今回の指圧身体操作コースでは、さらに一歩進み、それらの技術を生み出す施術者自身の身体に焦点を当てます。
良い圧を偶然出すのではなく、身体操作を理解し、再現できる技術へ。
これまで指圧を学んできた方にとっては、今までの技術をもう一段深める上級講座となります。
講師・杉本憲一が身体操作を追求する理由
私は長年、指圧・マッサージの臨床を続けてきました。
その中で、「もっと身体に負担をかけずに、深く圧を伝える方法はないか」を繰り返し考えてきました。
指圧だけではなく、武術、太極拳、空手、ボクシング、剣術、気功など、異なる分野の身体操作にも目を向けています。
それらをそのまま指圧へ持ち込むのではありません。
足元から力を伝える。
身体を固めずにつなげる。
丹田から動く。
重心を自然に移動する。
構造で力を支える。
こうした身体操作の原理を、指圧という技術の中でどう使えるのかを研究してきました。
臨床経験を重ねても、身体の使い方を変えるだけで圧の質が変わることがあります。
だからこそ私は、指圧は「押し方を覚えれば完成する技術」ではなく、生涯をかけて磨いていける身体技法だと考えています。
今回の講座では、その中で現在私が大切にしている身体操作を、実技を中心にお伝えします。
開催概要
講座名:指圧身体操作コース【上級編】
開催日:2026年12月6日(日)
時間:10:00〜17:00
会場:杉本治療院
〒237-0076
神奈川県横須賀市船越町1-54
京急本線「京急田浦駅」より徒歩5分
定員:8名
受講料:33,000円(税込)
講師:杉本 憲一
少人数制で、実際の姿勢・重心移動・手指の使い方などを一人ひとり確認しながら進めます。
知識ではなく「身体で分かる」一日へ
身体操作は、本を読んだだけでは身につきません。
動画を見るだけでも、完全には分からない部分があります。
実際に身体を動かし、圧を入れ、その圧を受けてもらう。
そして、自分では気づきにくい姿勢や重心、手指の力みを修正する。
その繰り返しによって、少しずつ身体が変わっていきます。
「もっと良い施術ができるようになりたい」
「今までの指圧を、もう一段深めたい」
そう感じている方に参加していただきたい講座です。
お申し込み
2026年12月6日(日)開催の指圧身体操作コース【上級編】への参加をご希望の方は、下記のお申し込みフォームよりお申し込みください。
定員8名の少人数制です。
定員になり次第、受付を終了いたします。
