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指圧で後ろ足の踵は浮いてもよい|ボクサーの足運びに学ぶ身体操作

身体操作
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指圧で後ろ足の踵は浮いてもよい|ボクサーの足運びに学ぶ身体操作

指圧では、足裏を床につけ、安定した姿勢で圧を入れることが大切です。

しかし、私は後ろ足の踵を必ず床につけておく必要はないと考えています。

前後に足を開いたスタンスでは、重心移動に伴って後ろ足の踵が自然に浮くことがあります。

そのときに重要なのは、踵が浮いているかどうかではありません。

足元が安定し、床からの力を身体全体へ伝えられているか。

今回は、ボクシングの足運びや動物の趾行を参考に、指圧での足元の使い方についてお話しします。

踵が浮くと不安定になるとは限らない

立位で指圧を行うとき、足裏全体を床につけると安定した姿勢を取りやすくなります。

しかし、重心移動を伴う指圧では、常に足裏全体で床を踏んでいるわけではありません。

後ろ足の踵が少し浮いていても、前足部で床をしっかりとらえていれば、安定した身体操作を行える場合があります。

私は、足裏を床へ固定することよりも、重心移動に合わせて足が自然に働いていることを重視しています。

ボクサーのストレートパンチに学ぶ

ボクシングのストレートパンチでは、後ろ足の踵が床から離れ、前足部を中心に身体を支える動きがみられます。

足元から生まれた動きが、下肢、骨盤、体幹、上肢へと連動していきます。

もちろん、指圧でパンチのような瞬発的な動きをするわけではありません。

私が参考にしているのは、踵が浮いても足元の支持を失わず、身体全体を連動させるという点です。

この身体操作をゆっくりと行うイメージで、母指圧へ応用しています。

オオカミの趾行から考える足元の支持

足元の使い方を考えるとき、私はオオカミの足にも興味を持っています。

オオカミは、踵に相当する部分を地面から浮かせ、主に指で地面を支える趾行性の動物です。

踵を地面につけなくても、歩いたり走ったりすることができます。

もちろん、人間とオオカミでは骨格や歩行の仕組みが異なります。

それでも、踵が接地していなければ安定できないわけではないということを考えるうえで、参考になるイメージです。

踵よりも前足部で床をとらえる感覚

後ろ足の踵が浮く場合、私は足趾の付け根付近を中心とした前足部の接地を意識します。

ただし、つま先だけに過剰な力を入れたり、足趾を強く握り込んだりするわけではありません。

前足部で床から支えてもらうような感覚です。

その状態で重心を前方へ移動させると、足元から下肢、骨盤、体幹へと身体の動きをつなげやすくなります。

踵が浮いても、床とのつながりは失わない。

これが重要です。

踵を無理に浮かせる必要はない

今回の話は、後ろ足の踵を積極的に浮かせたほうがよいという意味ではありません。

施術部位、足幅、重心の位置、体格によって、適したスタンスは変わります。

踵を床につけたほうが安定する場合は、その姿勢で構いません。

反対に、踵を床へ固定しようとすることで重心移動がぎこちなくなるのであれば、自然に浮かせたほうが動きやすいこともあります。

私は、踵の接地を目的にするのではなく、安定した圧を伝えられる姿勢を選ぶようにしています。

前足部から全身へ圧をつなげる

後ろ足の踵が浮いていても、前足部で床をとらえ、下肢から体幹までが連動していれば、母指へ圧を伝えることができます。

ただし、前足部で床を強く蹴り、勢いで患者さんを押すわけではありません。

床に支えられた状態から、股関節や骨盤を滑らかに動かし、身体全体の連動として圧を伝えていきます。

私は、このような足元の使い方が、腕力に頼らない指圧につながると考えています。

まとめ|踵ではなく、足元の安定を考える

指圧では、足元の安定が大切です。

しかし、安定とは必ずしも踵を床につけておくことではありません。

私が意識しているポイントは、次のとおりです。

  • 後ろ足の踵を無理に床へ固定しない
  • 踵が浮く場合は前足部で床をとらえる
  • 足趾を必要以上に握り込まない
  • ボクシングの足運びを参考にする
  • 足元から身体全体を滑らかに連動させる
  • 踵を浮かせること自体を目的にしない

踵が浮いていても、床にしっかり支えられている感覚があれば、安定した重心移動は可能です。

大切なのは、足裏全体を固定することではなく、足元から全身へ力がつながっていること。

私は、この感覚を指圧の身体操作に活かしています。

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