長内転筋、短内転筋、大内転筋の指圧法についてお伝えしていきます。


昨日開催した、指圧療法コースの木曜・横須賀クラスでは、

内転筋群と大腿部の肝経の指圧法を行いました。


経絡に対する指圧というのは、筋肉に対して行うものとは、感覚的に違うものとなりますが、

手指の当て方や体重のかけ方、垂直方向などの、
基本的な指圧法は同じですから、

内転筋群の指圧練習の中で、経絡的な解説も交えながら、講習を行いました。

側臥位 内転筋群の指圧法


主に肘圧法で行います。


側臥位になり、上側(天井側)の下肢の股関節と膝関節を約90度屈曲位にします。
※患者さんにとって無理のない体勢にすること

下側の下肢は、膝関節をわずかに屈曲させると、内転筋の施術がやりやすくなります。


これは、
完全に伸展位としてしまうと、下肢はやや外旋位となってしまい、内転筋に肘を当てたつもりが、
半腱・半膜様筋にあたってしまうためです。


長内転筋と短内転筋 ➡ 恥骨から大腿骨へ付着

大内転筋      ➡ 坐骨から大腿骨へ付着

これらの筋肉の走行をしっかりイメージして、圧を入れていきます。


長・短内転筋の指圧では、施術する肘が内側広筋に当たらないように
また、大内転筋の指圧では、施術する肘が半腱・半膜様筋に当たらないように気をつけることがポイントです。

簡単に思えますが、これがなかなか難しい技術なんです。


大腿部は、側臥位になりますと、

前側は四頭筋の影響で高くなり、後側が低くなります。


そして、近位部が高く、遠位部は低くなります。
※内側広筋が発達してる人は、遠位部もやや高くなります。


この斜面に対して、垂直に圧を入れていくのですが、

アスリートなど、ハムストリングが発達してる人は、後側も高さが出てくるため、

肘の当て方を工夫しないと、内側広筋と半腱・半膜様筋に邪魔をされて、内転筋に圧をかけることが出来ません。


内側広筋    ➡ 身体の前側の筋肉、
半腱・半膜様筋 ➡ 身体の後側の筋肉、
内転筋群    ➡ 身体の側面の筋肉と考えます。


このように、各筋肉は性質や働きが違うため、圧痛反応がそれぞれ違います。
(受療者にはその違いはすぐわかります。)


内転筋だけに圧が伝わってくると、トリガーポイントが形成されている部位では、
独特な圧痛と響きの反応が起こります。


受講生の中でも、
ソケイ部や仙腸関節に響く感じがあったり、
下肢全体が温かく感じるなど、様々な響きを体感されていました。

仰臥位 内転筋群の指圧法


仰臥位では、

施術する側の下肢を開排位にセッティングして行います。


側臥位よりも、筋肉を伸長させた状態で指圧を行いますので、刺激が変わってきます。


主に長・短内転筋の指圧となりますが、

筋腹と筋肉の前縁、後縁とに分けて施術をすると、それぞれ治療効果が変わってきます。


筋肉の丸みに対してのアプローチは、トリガーポイント療法として行い、

拇指で筋硬結を触察し、
大腿骨を受けにして垂直に圧を入れていきます。


この時に、内転筋を強くストレッチさせたり、開排を強めてしまうような押圧になってしまうと、

ソケイ部や股関節、仙腸関節に負担をかけてしまいます。


指圧によって、股関節を可動させないように、
筋硬結や経絡にのみアプローチをしていきます。


この時に、経絡伸展法を応用した指圧法となるとさらに効果的です。

※経絡伸展法 ⇒ 経絡指圧での治療手技


経絡治療では、
筋肉の前縁と後縁を狙っていきます。


経絡指圧(増永経絡)での、流注になりますが、
前縁は心包経、後縁は肝経となります。


心包経は、仙腸関節部を走行していきますし、

内転筋群は、恥骨や坐骨に付着することから、

この部位への指圧療法は、
仙腸関節の機能異常を改善する効果も期待出来るのです。


特に、
仙腸関節や股関節に機能異常がある方、婦人科症状をお持ちの方などには、

恥骨近くの、
心包経と肝経に対する、経絡伸展法と指圧療法は効果的です。

まとめ

側臥位や仰臥位での施術では、内転筋群の近位2/3くらいの部位が、メインの施術エリアとなります。

変形性膝関節症などで、
膝関節内側の関節裂隙部(肝経の曲泉穴)に痛みがある方には、

大内転筋の停止部近くの筋硬結を緩めることが効果的です。


この場合、内側広筋の内側縁を潜っていくような、大内転筋への触察技術が求められます。


内転筋群への指圧療法は、
仙腸関節や股関節症状、ソケイ部痛、膝痛、骨盤内臓の不調などに治療効果を発揮します。

また、
大内転筋の筋硬結や緊張を緩めることによって、内転筋腱裂孔を通る、大腿動脈と大腿静脈の流れを促進する効果がありますので、冷え性や浮腫みの改善も期待出来ます。


内転筋群の指圧法は、
今年度最後の指圧療法コース、日曜・横須賀クラス(会場は杉本治療院)で、
3月17日(日) 13:00 ~ 15:00 で行います。

あと4名の枠が空いておりますので、
参加ご希望の方は、
3月16日(土)22:00までに、お申込み下さい。

新年度の指圧療法コースは、
日曜コースの東京クラスは、4月7日(日)、
木曜コースの横須賀クラスは、4月11日(木)
からスタートします。
◇指圧療法コースの詳細・お申込みはこちらです。



指圧塾で学べる講座

2019年度から東京クラスがスタートします。 >>会場案内/アクセス
1)指圧療法コース
2)経絡治療コース
3)トリガーポイント療法コース
4)AKA療法&関節モビライゼーションコース
5)スキルアップセミナー
6)特別講座




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