指圧治療家は、毎日のように「手指」を使って仕事をしていますね。
身体の全体を使って圧をかけていくとはいえ、手指は酷使してしまっているかもしません。

特に手関節に関節機能異常があると、指の症状として現れることもありますので、
注意が必要です。


関節機能異常は、
仙腸関節の機能異常が一次性に起こり、
その後に、過緊張連鎖として、四肢の関節に二次性の機能異常が起こるケースが
多いようです。

今回は、臨床に活かせる知識として、
手関節の関節運動学を取り上げてみたいと思います。


手関節とは、
・橈骨手根関節
・手根間関節(手根中央関節含む)
・豆状骨関節

この3つの関節を総称したものです。


8つの手根骨を覚えるのは大変ですが、
解剖学的正位となった時に、

近位列は、
外側から、舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨。
※豆状骨は、三角骨の掌側に乗っかるように付着して、豆状骨関節を形成する。


遠位列は、
外側から、大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨と並んでいる。











橈骨手根関節

橈骨の手根関節面と、
舟状骨月状骨三角骨とからなる楕円関節です。


関節面は、橈骨の手根関節面が凹となり、3つの近位手根骨が凸となって関節しています。

三角骨は、手関節が尺屈位の時に橈骨と接してきますので、
尺屈以外の骨運動では、舟状骨と月状骨がメインとなります。

手根間関節

各手根骨間に存在する関節で、関節面は平面状や、わずかに凹凸となる楕円状の
関節もあるが、運動様式としては少しの滑りが起こる程度なので、半関節に分類される。

手根中央関節

近位列の手根骨と遠位列の手根骨の間にできる関節のことで、
橈側や中央、尺側でそれぞれありますが、

関節包内調整法では、各手根骨間の滑り法以外に、
中央部の舟状骨と月状骨に対して、有頭骨が関節する部位で、
治療手技があります。

この関節の治療効果は、経絡では三焦経の弱りを改善します。


関節面は、舟状骨と月状骨の近位列側が凹となり、
有頭骨側が凸となります。

豆状骨関節

三角骨と豆状骨で構成される平面関節です。
この関節の機能異常は、小指の症状に関係します。
経絡との関係では、心経によく響きが起こります。

関節包内運動

◆手関節の掌屈と背屈


①掌屈位から中間位までの背屈運動
・舟状骨と月状骨は、橈骨の手根関節面を凸の法則に従って掌側に滑る
・有頭骨と有鉤骨は、舟状骨と月状骨、三角骨に対して凸の法則に従って掌側に滑る
・大菱形骨と小菱形骨は、舟状骨に対して凹の法則に従って背側に滑る


②中間位から背屈位までの背屈運動
・舟状骨と有頭骨、有鉤骨、小菱形骨が一体となって動くが、月状骨と三角骨に対して凸の法則に従って掌側に滑る
・一体となった4つの骨は、橈骨の手根関節面に対しても凸の法則に従って掌側に滑る


③背屈位から中間位までの掌屈運動
・舟状骨と有頭骨、有鉤骨、小菱形骨が一体となって動くが、月状骨と三角骨に対して凸の法則に従って背側に滑る
・一体となった4つの骨は、橈骨の手根関節面に対しても凸の法則に従って背側に滑る


④中間位から掌屈位までの掌屈運動
・舟状骨と月状骨は、橈骨の手根関節面に対して、凸の法則に従って背側に滑る
・有頭骨と有鉤骨は、舟状骨と月状骨、三角骨に対して凸の法則に従って背側に滑る
・大菱形骨と小菱形骨は、舟状骨に対して凹の法則に従って掌側に滑る


◆手関節の橈屈と尺屈
①橈屈運動
・手根骨全体が、尺側に回旋する
・舟状骨と月状骨は、橈骨の手根関節面を凸の法則に従って尺側に滑る


②尺屈運動
・手根骨全体が、橈側に回旋する
・舟状骨と月状骨、三角骨は、橈骨の手根関節面を凸の法則に従って橈側に滑る

まとめ

手関節の治療手技では、関節運動学での凸の法則を理解されることが大切です。
各関節の触察は難しく感じますが、骨や関節のイメージをしながら、手技を行っていくと、
動きを感じ取ることが出来ます。


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