指圧の軸と支点|どこで身体を支えるかを意識する身体操作 | 指圧塾
指圧塾公式LINE

指圧の軸と支点|どこで身体を支えるかを意識する身体操作

身体操作
【電子書籍出版のお知らせ】

Amazon Kindleにて、
電子書籍

『指圧の原点 ― 歴史・東洋思想・臨床から学ぶ「効く手」の本質 ―』

を出版いたしました。

指圧・東洋医学・手技療法の歴史と、
現代臨床に生きる“効く手”の本質についてまとめた一冊です。

▼Amazon販売ページはこちら
https://www.amazon.co.jp/dp/B0H28MD6YM

指圧の軸と支点|どこで身体を支えるかを意識する身体操作

指圧では、母指をどこへ当てるかだけでなく、自分の身体をどこで支え、どこを軸に動いているかを意識することが大切です。

私は、身体操作を考えるときに「軸」と「支点」を常に意識しています。

圧を入れる手先だけを見ていると、腕力に頼りやすくなります。

一方で、身体全体の軸と支点が整うと、重心移動や床反力を母指まで伝えやすくなります。

指圧では手だけが働いているわけではない

患者さんへ触れているのは母指や手掌ですが、その圧を支えているのは手だけではありません。

足で床をとらえ、股関節や骨盤が安定し、体幹を通して上肢へ力が伝わります。

その流れの先に母指があります。

つまり、母指圧を安定させるためには、手よりも前に身体全体の支持構造が整っていることが重要です。

軸とは身体をまとめる中心線

私が考える「軸」は、身体を一本の棒のように固めることではありません。

動いていても、身体の中心が大きく崩れず、上下・前後・左右の動きをまとめている状態です。

軸が安定していると、重心移動をしても上半身だけが先に倒れにくくなります。

また、肩や腕だけが単独で動くことも減ってきます。

動きながらも中心が失われない。

この感覚が、指圧では大切です。

支点は状況によって変わる

身体を動かすとき、支点は常に一か所に固定されているわけではありません。

立位であれば足底が大きな支えになります。

重心移動では、前脚・後脚への荷重の割合が変わります。

股関節から動く場合には、股関節が動きの中心として働くこともあります。

さらに指圧では、患者さんへ接触している母指や手掌も、身体を支える一つの接点になります。

私は、その瞬間に「今、どこで身体を支えているのか」を感じることが重要だと考えています。

軸が崩れると腕で支えようとする

姿勢が崩れたり、重心が不安定になったりすると、身体はどこかで支えようとします。

その補正を肩や腕で行うと、上肢に余計な力が入ります。

肩が上がる。

肘が固まる。

母指に力が入る。

このような状態では、圧を伝えるというより、腕で身体を支えながら押すことになってしまいます。

だからこそ、手の使い方を直す前に、身体の軸と支点を見直すことが必要です。

足元が安定すると上肢が自由になる

足元が安定していると、上半身は必要以上に力まなくても済みます。

逆に、足元が不安定だと、身体は肩や腕でバランスを取ろうとします。

私は、上肢を脱力させるためにも、まず足元の支えを確認します。

床をしっかりとらえ、その上に股関節・骨盤・体幹が乗る。

その土台があることで、上肢は柔らかく使いやすくなります。

支点を感じながら重心を移動する

重心移動では、身体をただ前へ倒すのではありません。

後方の支持から前方の支持へ、支点が滑らかに移っていくような感覚があります。

このとき、身体の軸が崩れずに移動できると、圧も安定しやすくなります。

私は、支点が移動しても軸は失わないことを意識しています。

母指も一つの支点になる

指圧では、母指は単に圧を加える場所ではありません。

患者さんへ接触し、その接点を通して身体全体を支えてもらうような感覚があります。

以前紹介した「支え圧」ともつながる考え方です。

母指で押し込むのではなく、患者さんとの接点を安定させ、その上で身体全体の重心を預けていきます。

このとき母指は、圧を加える場所であると同時に、身体操作を成立させる一つの支点になります。

軸と支点が分かると力まなくなる

自分の軸と支点が分かるようになると、必要以上に筋力で姿勢を固める必要がなくなります。

どこで身体を支えているかが分かるため、不要な場所の力を抜きやすくなります。

結果として、肩や腕が柔らかくなり、重心移動も滑らかになります。

私は、脱力とは単に力を抜くことではなく、必要な場所で身体を支えられるからこそ、不要な場所の力を抜ける状態だと考えています。

まとめ|動く前に軸と支点を確認する

指圧の身体操作では、母指の使い方だけでなく、身体全体の軸と支点を意識することが大切です。

  • 自分の身体の中心軸を感じる
  • 今どこで身体を支えているか確認する
  • 足元を安定させる
  • 重心移動では支点を滑らかに移す
  • 母指も身体を支える接点として使う
  • 軸が崩れたときに腕力で補わない

ことがポイントです。

どこを軸に動き、どこで身体を支えているのか。

この感覚が明確になるほど、腕力だけに頼らず、全身を使った指圧へつながっていきます。

指圧をもっと深く学びたい方へ

指圧塾では、指圧の基礎技術や身体操作を学べる オンライン指圧塾と、 神奈川県横須賀市で直接学べる 実技講習会をご用意しています。


最新の講座情報をLINEで受け取りたい方へ

指圧塾のLINE公式アカウントでは、
実技講習会の募集情報や新しい動画講座、
指圧技術に関するお知らせを月1〜2回ほど配信しています。

「今すぐ受講するかは決めていないけれど、
今後の講座情報は知っておきたい」という方も、
ぜひ友だち追加しておいてください。

タイトルとURLをコピーしました