胸鎖乳突筋にトリガーポイント(TP)が形成されても、胸鎖乳突筋自体に痛みやコリ感という自覚症状を感じないという特徴があります。

触察してこの筋が硬くなっていればTPが形成されており、頚部に(胸鎖乳突筋部ではなく!)痛みではなくコリ感を感じさせます。(胸骨頭TPは時に後頚部に痛みを出す。)

胸鎖乳突筋は2頭に分かれて起こりますが、胸骨頭TPと鎖骨頭TPの関連痛と症状を分類してみます。


胸骨頭TP




関連痛は、

眼球深部や目の上部、飲み込むときの舌の痛み。
頭痛では、耳の後ろや頭頂部痛。
時に後頚部に痛みを出す。
顎の筋のTPに痛みを送り、顎関節症を引き起こす。
顔面部に痛みを送り、三叉神経痛や副鼻腔炎と間違う場合がある。
下方へ送る痛みでは胸骨の痛みとして現れる。


また、目に関連する症状を引き起こし、

色覚障害や複視、かすみ目、目の充血、涙の分泌過剰、眼輪筋痙攣、眼瞼下垂、躍字などの症状の原因となっていることがあります。



鎖骨頭TP




関連痛は、

耳の深部や奥歯、反対側の前頭部に痛みを出します。


また、平衡感覚障害や耳に関連する症状を引き起こし、

めまい、吐き気、失神。
脳に混乱した信号を送り、転倒しやすくなる。
聾や難聴などの症状の原因となっていることがあります。


胸鎖乳突筋トリガーポイントの、その他の症状としては、
粘液分泌過剰により、鼻水、鼻詰まり、痰、咳など、花粉症や風邪症状を引き起こします。



このように、胸鎖乳突筋のトリガーポイントは様々な症状と関連があり、
日常の不良姿勢などによって、TPが形成されていることも多いと思われます。

上述した症状の原因を見落とさないように、胸骨頭と鎖骨頭の関連痛や症状を把握しておくことが大切です。


※画像は、筋のトリガーポイントより引用