指圧療法というのは、中国から伝わった古法按摩から発展し、カイロプラクティックやオステオパシーなどの整体療法の理論も取り入れられて、日本で発祥した治療法です。


古法按摩とは、慰安娯楽の手技ではなく、経絡の虚実に対して補瀉手技を行う、医術を目的とした手技療法のことです。


指圧のルーツを辿っていくと、按摩や導引按蹻と遡り、

それは漢方(中国医学)が元になっていると言えます。


我々人類が持っている医学は、3つあるといわれています。

江戸時代に、杉田玄白が、オランダ語の医学書である「ターヘル・アナトミア」を和訳した書物が
解体新書」であり、それによって日本に西洋医学が広まっていきますが、

ターヘル・アナトミアという西洋の医学書は、
元はイスラム医学の医学書が、欧州の言語に翻訳されたものなのです。


3つの医学とは、
漢方イスラム医学、そして5000年の歴史を持つアーユルヴェーダ(インド医学)です。


アロマテラピーは、漢方とアーユルヴェーダが融合して生まれた治療法です。


漢方(中国医学)は、
気の思想から生まれた、陰陽五行説が医学的に発展していき、体系化されたものですが、


その気の思想とは、
約1万年前、人類が農耕と牧畜を始めた頃に生まれた思想なのです。


それ以前の人類は、狩猟採集を行っていましたので、マンモスやサーベルタイガーなどの、
大型動物を狩りして生活していました。


人間は、自分よりも大きな獲物と戦わなければならなかったので、
強い肉体と精神を必要としました。

自分の内に秘められている大きな力を外に出そうと考え、

顔にペインティングや体に入れ墨をしたり、鳥の羽を頭につけ、
また、動物の角を腰に巻きつけたりすることによって、内なる神秘的な力が得られると信じていました。


特に女性の体には、お腹が大きくなり、子供を産むと母乳が出てくることから、
身体の中に神聖な力があると考えられていました。


農耕生活へと変化していくと、
作物を育てるには、太陽の光の力が必要であり、

また、種まきに適した時期や雨期、収穫の時期などがあることがわかってきて、
春夏秋冬の四季があることを知ります。


そこで人間は、自分の内側ではなく、外側(宇宙)に自分を超える巨大な力が働いていることに気がつくのです。


そして、約5千年前に宗教が生まれ、その地域では、その人間の外側にある巨大な力のことを神と呼び、

中国では、太極と呼びました。


太極とは、北極星のことと考えられ、
強い光を放つ動かない星があり、その星を中心として、宇宙の星が整然と並び、規則正しく運行している

古代中国の天才、伏義(ふぎ)が
その天体の動きと、川の乱流が作り出す渦を観察し続けて、気の流れを発見し、

河図洛書」という、気の思想を記しました。

この河図洛書には、
後に気の思想から生まれる、易の八卦や九星気学の元となる、先天定位や後天定位が書かれています。

そこには、数字や方位、陰陽、五行などが記されています。


1万年前に生まれた気の思想は、5千年前に伏義によって、書物が残されたことにより学問となり、

気学や易が生まれます。

気学とは、正式には「九星気学風水」といって、世の中の全ての事象を、
天の気である十干、人の気である九星、地の気である十二支を用いて、観ていくものです。


易は、伏義が八卦を作ったといわれ、
周の時代に、文王が六十四卦を完成させ、

その後、孔子が近代的な文章としてまとめあげて、
易が完成します。


現代に伝わっている易は、
周の時代に作られたものなので、周易と呼ばれたり、

儒教の経典ともなっていたために、易経とも呼ばれています。


それらの、気の思想を医学的に発展させてきたものが、
漢方(中国医学)となり、
およそ2千年前に「黄帝内経」という中国最古の医学書がまとめられています。


気の思想や歴史には、諸説あると思いますが、
このような流れがあって、

治療家である我々は、中医学や経絡治療、指圧療法を行っているのです。


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