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肩コリに対する経絡治療についての3つのポイントをお伝えしていきます。
肩コリ症状があった場合、
頚部や肩上部、肩甲間部などの筋肉を良く緩めたうえで、
12経絡の、どの経絡の弱りが根本にあるのかを診て指圧療法を行うことが大切です。
おおまかにですが、
肩上部の肩井穴周囲に症状があれば、陽明経と少陽経の弱り。
大椎穴の周囲(身体の後面)に症状があれば、太陽経の弱りと考えられます。
1.経絡テスト
肩コリ症状の場合、頚部の経絡テストを行い、
首の動診で、
前屈、後屈、左右側屈、左右回旋の動きの中で、どの動きで愁訴が再現、増悪するのかを診断します。
経絡テストでは、経絡の伸展制限を診ていきますので、
・前屈異常 ➡ 太陽経(小腸経・膀胱経)
・後屈異常 ➡ 陽明経(大腸経・胃経)
・側屈異常 ➡ 少陽経(三焦経・胆経)
主に、このように伸展制限のある経絡を治療対象経絡としていきます。
回旋異常は応用編となり、
胸鎖乳突筋に流注している、大腸経と胃経、小腸経。
そして、大腸経の表裏経となる肺経の伸展制限も考えられます。
肩コリ症状の原因となっている経絡がわかれば、
その経絡の背腰部兪穴や、上肢と下肢の要穴、硬結圧痛反応のあるツボを治療穴とします。
例えば、
右に側屈すると、左の肩上部にコリ感や痛みを訴えるケースでは、
少陽経(三焦経・胆経)の伸展制限となり、
背腰部 ➡ 三焦兪と胆兪。
上肢 ➡ 三焦経の要穴となる、天井や四瀆、外関、中渚。
下肢 ➡ 胆経の要穴となる、陽陵泉や足臨泣。
これらの経穴を選択して治療を行います。
また、背腰部では、
三焦兪と胆兪に対する、膀胱経2行線の経穴である、膏肓と肓門。
※肩コリ症状には、膀胱経2行線のツボは良く効きます!
陰主陽従といって、
陽経の異常は、その表裏関係である陰経の弱りが根本にあると考えると、
心包経と肝経の治療も重要となってきます。
2.中焦の弱りを診る
現代人の愁訴のほとんどは、飲み過ぎ食べ過ぎの飲食不摂が原因となっています。
その弱りは、
五行の相生相剋でいうと、「木剋土」の証から始まることが多く、
臓腑では、肝・胆・脾・胃の弱りが大元にあると考えます。
中焦の臓腑に対する治療は、
肝経の太衝に瀉法の指圧を行い、肝の疏泄作用を高めて、
脾経と胃経の要穴に治療を行い、湿熱邪を取り去ることによって、
気の昇降出入が良くなり、
邪気や血瘀が滞っていた、首肩周りがスッキリと軽くなってきます。
また、背腰部兪穴の、
肝兪、胆兪、脾兪、胃兪。
膀胱経2行線の、
魂門、陽綱、意舎、胃倉。
この8つのツボ(左右で16穴)の中から、一番硬結圧痛反応のあるツボを選択して、
※肩コリのある患側を重点でも良い。
安定持続圧を行うと、中焦の気の詰まりが取れてきます。
3.ストレスに対する治療
現代病の根本原因は、湿熱邪とならんでストレスが大きく関与します。
精神的ストレスに働きかけるツボとして、
背腰部では、
膏肓、魂門、志室などの、
心包経、肝経、腎経などに関係するツボに反応があらわれることが多く、
下肢では、やはり太衝。
上肢では、内関や間使の治療が良く効きます。
後頭骨下縁の、風池も健脳作用があるので効果的です。
経絡反応に敏感な人では、
「胸や頭がスーッと軽くなってきた」などと言われることがあります。
まとめ
肩コリ症状の経絡治療のポイントは、
1.頚部の経絡テストによる、経絡の伸展制限の診断を行い、
弱りを起こしている経絡の、表裏経や同名経などの要穴を治療する。
2.飲食不摂により生じた湿熱邪を、中焦の臓腑に働きかける、肝経や胆経、脾経、胃経を重点に治療する。
3.ストレスに対するアプローチとして、精神面に働きかける作用の強いツボを選択して治療を行う。
頑固な肩コリ症状への対応は、他にも色々ありますが、
基本を押さえておけば、個別の治療反応にも対応出来るようになります。
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