環椎後頭関節を“離開”させる「拇指押圧法」/ 上級治療テクニック #13 / PRO上級コース

◇指圧【基礎セミナー】次回は9月19日(木)に開催します。【東京都大田区の会場】※現在6名参加

環椎後頭関節の離開法とは、関節運動法の治療手技で、目や鼻、耳によく響き、頭顔面部の症状改善にとても有効です。

※関節運動法とは、関節運動学的アプローチに中医学の理論を応用した治療手技です。

天柱や風池、完骨などのツボに手指を当てながら離開操作を行うことで、
関節機能異常の改善とともに経絡反応も起こり、臓腑の弱りにもアプローチが出来ます。

この関節は、仙腸関節と同様に治療効果は全身に波及するという特徴があります。

カイロプラクティックやオステオパシー、長生療術などの、
様々な整体療法でも、C0/C1関節、環椎、軸椎の調整は重要視していますね。

実際に離開法を行うと、
「呼吸が楽になる」
「腰が軽く感じる」
などの響きが起こったり、

胸腹部募穴の圧迫不快感が和らぐ、
下肢の関節機能異常が改善することがあります。

この関節運動学的アプローチの離開法と同等の治療反応を、拇指圧によって狙っていきます。

関節包内で、数mmの骨の動きがあることで治療反応が起こりますので、

環椎から後頭骨を無理に引き離すような力はいりません。

むしろ、術者が力で操作しようとすると、
関節静的反射が起こり、患者さんの関節はロックされてしまいます。

拇指を、後頭骨下縁に柔らかく当て、
腰(丹田)からの力で、関節が離開されるベクトルに押圧していきます。

目の症状の治療であれば、風池辺りに、
耳症状であれば、乳様突起の近くに拇指を当てると、響きが得られやすいと思います。

天柱、風池、完骨や後頭下筋群への安定持続圧で響きが起こらないのに、
離開法的な拇指圧を行うと、心地よい響きが得られる患者さんがいます。

個別反応というか、症状の性質の違いなのか、
関節へのアプローチが効きやすいタイプの方がいます。

PC作業やスマホの使い過ぎ、マスク着用、ストレスなどで、
後頭骨下縁がガチガチに硬くなっている方が多くいます。

頑固な首肩コリを緩めるのにも、
環椎後頭関節の機能異常を改善することは、とても大切です。

この離開法的な指圧を、
治療のメイン手技にしたり、筋肉や関節を緩める目的でサブ的に用いたりと、
バリエーションを変えながら患者さんの症状にあわせて行えると良いと思います。、

NEW!2024年度 講習会予定

定員4名の少人数制です。実技を徹底的に指導致します。

・指圧【基礎セミナー】 ※9月19日(木) ※このセミナーの定員は30名です ※現在6名の方が参加予定です。

・指圧療法コース 第6回(10/13)は残り1名。 第7回(11/10)は残り3名

・指圧「上級セミナー」 お申込み開始してます  各回残り3名 指圧療法コースを受講していなくても、どなたでもご参加いただけます。 

・経絡&中医学治療コース
2024年11月、12月、2025年1月開催予定

・トリガーポイント療法コース ※お申込み終了しました

・骨盤療法コース ※終了しました

九星気学CLUB

DMMオンラインサロン 杉本憲一の『九星気学CLUB』

月額2,750円(税込)で、お好きな時間に全ての動画が視聴頂けます。
※カード決済の場合は、入会後30日間無料。

九星気学で、幸せに生きるコツを学びませんか!現在、第1回~第28回の動画がアップされています。

詳しくは以下のリンクから、DMMオンラインサロンのページをご覧ください。

こちらをクリックしてください >>> 『九星気学CLUB』

さらに指圧を学ぶなら

指圧塾は「治療効果を最大にするための指圧法」を実技中心に学べる講習会です。 指圧塾では、基礎コースをはじめとして、指圧療法、経絡治療、トリガーポイント療法、AKA療法を体系的に継続して学ぶ事が出来ます。

タイトルとURLをコピーしました