大腿直筋のトリガーポイントは、膝痛の症状には必須の治療ポイントになります。

膝関節を伸展するだけではなく、股関節の屈曲筋にもなるため、股関節痛や腰痛にも関与することがあります。

また、腸骨の下前腸骨棘に付着しているため、この筋の過緊張や短縮によって仙腸関節に歪みを生じさせ、全身に様々な症状を引き起こすことも考えられます。


大腿四頭筋の4つの筋肉全てに言える事ですが、スポーツによる過剰な屈曲と伸展、重量物の運搬、ハイヒールでの歩行などによって、トリガーポイントが形成されます。

また、大腿直筋は長時間のデスクワークでも、股関節の屈曲状態が続き筋肉を短縮させトリガーポイントを助長します。



第1トリガーポイントは起始部に近い部位で形成され、膝関節の深部や膝蓋骨の下部に関連痛を送ります。


2トリガーポイントは筋の中央部か膝蓋骨の近くに形成され、TP局所の痛みか、膝蓋骨の上部に関連痛を送ります。


筋硬結の所在がはっきりしない時には、筋繊維に対して直角や平行に揉捏を施すとトリガーポイントを見つけることが出来ます。



治療では、膝痛などの愁訴のある部位に響くような適圧で垂直に圧を浸透させていきます。

大腿部は、仰臥位ではやや外旋位になっていることが多く、また部位によって筋腹の厚みにも違いがあるため、それらを考慮して中心に向かってトリガーポイントを捉えます。

大腿骨が前方にややカーブしているために、圧に対する受けが浅くなる部位もありますので、圧の強さにも注意が必要です。

膝痛だけではなく、肩こりや腰背部の痛みなど、各種の慢性症状とも関連がありますので、重要な治療ポイントとなります。