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「肩コリ症」の経絡治療について、
病変経絡の診方の基本をお伝えしていきます。


東洋医学では「同病異治」という言葉がありますが、
どんな症状でも、どの経絡(臓腑)の弱りから症状が起こっているのかを診断することはとても大切です。

病変経絡がわかれば、同じ肩コリ症でも、治療する部位(経絡・経穴)が異なります。


肩コリを感じている部位の筋肉を入念に揉みほぐしても、
思ったほどコリが緩んでくれないという経験をお持ちの方は、少なくないと思います。


肩コリ症の原因となっている経絡を判断する一つの手法として、
コリ感のある部位の経絡走行を診ていくことが基本となります。


まず、コリ感のある部位を、以下の2つに大別します。

①肩上部の「肩井穴」周囲
②上背部の「肩外兪、肩中兪」周囲











肩井穴の周囲

肩上部の肩井穴周囲に、コリ感や痛みを感じる症状の場合、
この部位には、
大腸経、胃経、三焦経、胆経の4つの経絡が走行(流注)していることがわかります。


これらの経絡の弱りが原因と考えられるため、
胸腹部募穴や背腰部兪穴に診断按摩を行い、病変経絡を診断します。

例えば、
腹部では、胃経の募穴である「中脘穴」に圧迫不快感があり、
背部では、胃経の兪穴である「胃兪穴」に硬結圧痛反応があった場合は、

この肩コリ症は、胃経の弱りが根本原因となっていることが考えられます。

指圧療法では、
頚部や肩上部、肩甲間部の筋肉をよく緩めて、

背部の胃兪胃倉、下肢の胃経の要穴である、足三里上巨虚陥谷などに、
拇指揉捏や拇指持続圧を行い、胃経の気の流れを調えていきます。

治療効果の判断としては、
募穴である中脘の圧迫不快感が軽減しているかを診ていきます。


もう一つの例として、

腹部では、三焦経の募穴である「石門穴」に圧迫不快感があり、
背部では、三焦経の兪穴である「三焦兪穴」に硬結圧痛反応があった場合は、

この肩コリ症は、三焦経の弱りが根本原因となっていることが考えられますので、

背部の三焦兪肓門、上肢の中渚外関四瀆天井などの要穴に指圧療法を行い、
募穴である石門の圧迫不快感が軽減しているかを診て、治療効果を判断していきます。

肩外兪・肩中兪の周囲

肩コリや痛みを感じる部位が、肩上部ではなく、首と肩のつけ根のやや後方で、
大椎から肩甲骨の上角あたりに、自覚症状があらわれるタイプもあります。

ツボでいうと、肩外兪や肩中兪となります。


この部位には、
小腸経と膀胱経が走行しています。

このケースでも同様に、
募穴と兪穴に診断按摩を行い、病変経絡を診断します。

例えば、
腹部では、小腸経の募穴である「関元穴」に圧迫不快感があり、
背部では、小腸経の兪穴である「小腸兪穴」に硬結圧痛反応があった場合は、

この肩コリ症は、小腸経の弱りが根本原因となっていることが考えられます。


指圧療法では、

背部の小腸兪や上肢の支正腕骨後谿などの要穴に治療を行い、
募穴である関元の圧迫不快感の変化を診ていきます。

まとめ

このように、
自覚症状のあらわれている部位を大まかに、肩上部(大腸経、胃経、三焦経、胆経)と上背部(小腸経、膀胱経)の2つに分けて考え、

その部位を走行する、6つの陽経(六腑)から、病変経絡を診ていきます。
募穴と兪穴への診断按摩から、原因となっている経絡が診断出来たら、

それぞれの経絡の背部兪穴や(膀胱経2行線のツボも重要)、
上肢や下肢の要穴に、指圧療法を行います。


今回は、基本的な経絡治療をお伝えしましたが、
経絡理論での、表裏経同名経という考えもプラスしていくと、

一つの症状に対して、全身の気の流れを調えて治療をしていくアプローチ法が見えてきます!

“関連記事”
◇経絡治療の基礎理論①表裏経とは
◇経絡治療の基礎理論②同名経とは

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