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電子書籍
『指圧の原点 ― 歴史・東洋思想・臨床から学ぶ「効く手」の本質 ―』
を出版いたしました。
指圧・東洋医学・手技療法の歴史と、
現代臨床に生きる“効く手”の本質についてまとめた一冊です。
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肩上部の肩井穴周囲に、痛みやコリ感を訴える症状では、4つの経絡の病変が考えられますが、
陽明経(胃経・大腸経)と少陽経(胆経・三焦経)に大別して治療を組み立てていくことが出来ます。
今回は、少陽経(胆経・三焦経)の病変による肩コリ治療に、効果を発揮する「裏三里」というツボを紹介します。
背腰部の兪穴診や、胸腹部の募穴診によって、
胆経や三焦経に弱りがあらわれている場合は、少陽経の病変として治療を行います。
その他の診断方法としては、
頚部の側屈に伸展制限があったり、耳の症状や、中指や薬指に異常がある場合などでも、少陽経の病変が考えらえます。
これらのケースによる肩コリに対して、前腕の経絡治療から症状改善を狙う場合には、
手の三焦経からアプローチを行うと効果的です。
三焦経の経穴では、
中渚や外関、支溝、四瀆、天井などと、治療効果の期待出来る多くの要穴がありますが、
正穴ではない「裏三里」という”ツボ”の硬結圧痛反応を診ることは、とても重要です。
裏三里
裏三里とは、
その名の通り、大腸経の経穴である「手三里」の裏あたりに位置するツボです。
“裏”と表現してますが、
上肢の解剖学的正位であらわすと、手三里の内側となります。
「三焦経の経絡走行上で、手三里の高さ」という具合に取穴をします。
丁寧に触察(診断按摩)を行うと、スジ状の硬結に触れ、強い圧痛反応があります。
患者さんは、
肘や手首に症状があるわけではないのに、「なぜ?こんなに痛いのか!と驚かれることが多くあります。
この治療ポイントを「裏三里」として、
肩上部に詰まっている邪気を追い払うように、瀉法の指圧を行います。
痛くて気持ちの良い圧(快圧)で、
経絡の走行に対して平行に揉捏する縦揉捏や、小さい円を描くような揉捏法が効果的です。
※円を描く方向は、このケースでは、”外回し”が瀉法となります。
裏三里を適度に刺激したら、肩上部の硬さや圧痛が軽減しているかを確認してみてください。
治療効果は、症状が半減していれば十分に効果ありといえます。
治療後に、よく水分を摂取して、排尿や排便がなされて、睡眠をしっかりとったあとに、
さらなる治療効果があらわれます!
肩コリ治療に「裏三里」の瀉法の指圧を、ぜひ行ってみてください。
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