ヒラメ筋第3トリガーポイントの活性化が仙腸関節の機能異常を生む!/トリガーポイント療法による骨盤調整

トリガーポイント
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ヒラメ筋のトリガーポイントは、
第1〜第4まで、4つの好発部位があります。

ヒラメ筋の筋緊張や硬結を緩めることによって、足関節の拘束が解放されて、

三関節原理が働き、
膝関節や股関節の状態も連動して良くなります。

その治療効果は、
仙腸関節まで波及すると考えられます。

この、三関節原理を応用して、骨盤を整えていくことも出来ますが、

トリガーポイントからの関連痛というものに注目して、
骨盤療法を考察していきたいと思います。

ヒラメ筋第3トリガーポイント

ヒラメ筋第3トリガーポイントは、
腓腹筋の外側頭と内側頭が合わさり、アキレス腱となる部位の、外側あたりに形成されます。(腓腹筋外側頭遠位部の外側)

ツボでいうと、
承山の外側で、飛陽のあたりと表現出来ます。

この部位に形成されるトリガーポイントは、
画像で見ていただいてわかるように、

仙腸関節部や殿部という遠隔部に関連痛を送ります。

場合によっては、
顎関節まで痛みを送ることがあると言われています。

骨盤帯への響き的感覚として、感じられる方は少ないですが、

腰痛や坐骨神経痛、骨盤の歪みが生じている方では、このヒラメ筋第3トリガーポイントに、硬結と強い圧痛を認めることが多くあります。

このトリガーポイントは、
下腿の外側寄りに形成されますが、

筋肉の特性上、
身体の”後面”に付着する筋肉で、

体幹の動きでは、前後屈によって刺激を受けます。

このことは、
筋肉の機能面から、骨盤の前後の歪みに関与していると考えられます。

話しを関連痛に戻しますが、

ヒラメ筋第3トリガーポイントからの関連痛は、仙腸関節部や殿筋に送られるため、

仙腸関節への、
関節包内調整やアーティキュレーションを行なったり、殿筋群をはじめとする股関節を十分に緩める手技を行なっても、

体幹の運動制限や、骨盤帯周囲の痛みなどの症状が改善されない場合、

ヒラメ筋第3トリガーポイントを沈静化させることによって、

骨盤の機能異常が改善されることがあります。

まさに、
責任トリガーポイントであり、虚のコリとなっていたわけです。

まとめ

骨盤帯周囲へ痛みを送るトリガーポイントとして、

今回は、
ヒラメ筋第3トリガーポイントを取り上げました。

仙骨や寛骨に付着していない筋肉からの関連痛によっても、

仙腸関節の機能異常や、骨盤の歪みが生じる可能性があるということです。

このトリガーポイントが症状に関与してるケースでは、

触察(診断按摩)によって、
ジャンプサインがあらわれることが多いので、
治療反応をよく観察して、ヒラメ筋に指圧療法を行うと良いと思います!



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