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電子書籍
『指圧の原点 ― 歴史・東洋思想・臨床から学ぶ「効く手」の本質 ―』
を出版いたしました。
指圧・東洋医学・手技療法の歴史と、
現代臨床に生きる“効く手”の本質についてまとめた一冊です。
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月刊「医道の日本」2020年1月号の企画「ツボの選び方」に、
経絡按摩・関節運動法講習会の、
会長の田中勝先生と、指導員である私の共著の「腎陰虚証の腰痛治療のツボ」という寄稿文が掲載されました。


ギックリ腰の症例に対して、
患者さんの体質や性格、仕事内容、ストレス度合い、スポーツ、生活や飲食の状況などを、
問診や視診から、しっかりとした見立てを行います。
東洋医学では、
「同病異治」という言葉があるように、
同じ急性腰痛症でも、
人によって、病変経絡や弱りを起こしている臓腑が異なるため、治療法が違います。
今回の症例では、
・極度のストレス
・デスクワーク
・甘い物が好き
・食後に急激な眠気が起こる
・運動中にギックリ腰
・その他
このような情報の中、
治療経絡や治療穴を、どのように選択したのかという理論と、
鍼灸や指圧・按摩での治療法の内容が書かれています。
「腎は腰の府」というように、
腰痛は、腎虚証がベースにある場合が多いです。
腎虚証とは、
腎陰虚証と腎陽虚証とに分類して診ていきます。
簡単にいえば、
腎陰虚とは、
水分の不足や、水分を循環させる力の弱り、熱を冷ます力が無い、腰が弱っているなど、
腎陽虚とは、
温める力が無い、腎精が不足している、気力・体力が弱って動けないなどとなります。
高齢者では、腎の弱りから腰痛を起こすことが多く、
また、
若い人や中高年者でも、運動不足や飲食の不摂生、ストレスなどにより腎を弱らせ、
腰痛を発症するケースが見られます。
この腎陰虚証がベースにあり、
ストレスや甘い物の食べ過ぎによって、
肝経や三焦経、脾経なども病変して、ギックリ腰となるのです。
腎陰虚証による腰痛治療では、
腰部のツボである、
腎兪や志室、膀胱兪への持続圧を行って、
腎の気のめぐりを良くすることが大切です。
また、
下肢の腎経、膀胱経の要穴にも指圧治療を行うと、
腰部に響きが起こり、症状改善につながります。
膀胱経では、委中や飛陽、崑崙、申脈など、
腎経では、陰谷や太谿、照海など、
これらのツボの硬結圧痛反応を診て、治療穴としていきます。
同じ急性腰痛でも、
症状の原因や、患者さんの体質によって、臓腑の弱りが違いますので、
しっかりと証を立てて、経絡治療を行うことは、
治療効果や患者さんとの信頼関係の構築に、大きく影響することだと思います。
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