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腓腹筋トリガーポイント|足底・踵・膝裏への関連痛とこむら返りの見立て

トリガーポイント
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腓腹筋トリガーポイント|足底・踵・膝裏への関連痛とこむら返りの見立て

ふくらはぎにある腓腹筋は、歩行や立位、つま先立ちなど、日常生活で頻繁に使われる筋肉です。

そのため、疲労や過負荷によって筋緊張が強くなり、圧痛のある硬結やトリガーポイントがみられることがあります。

腓腹筋のトリガーポイントで特徴的なのは、症状がふくらはぎだけに現れるとは限らないことです。

足底、踵、膝裏などに痛みや違和感を訴える患者さんでも、腓腹筋を確認する価値があります。

腓腹筋とは

腓腹筋は下腿後面の表層にある筋肉で、内側頭と外側頭に分かれます。

大腿骨の内側顆・外側顆付近から起こり、ヒラメ筋とともにアキレス腱を形成して踵骨へ付着します。

主な作用は足関節の底屈で、膝関節をまたぐため膝の屈曲にも関与します。

歩行、走行、ジャンプ、階段昇降など、下肢で身体を支える多くの動作に関わる筋肉です。

腓腹筋トリガーポイントの関連痛

腓腹筋にトリガーポイントが形成されると、局所の圧痛だけでなく、離れた部位へ痛みを感じることがあります。

臨床では、

  • ふくらはぎ
  • 膝裏
  • 足関節周囲
  • 踵周囲
  • 足底・土踏まず

などの症状と関連して腓腹筋を確認します。

足底や踵に症状があるからといって、足だけを施術すればよいとは限りません。

下腿から足部までをつながりとして見ることが重要です。

腓腹筋第1トリガーポイント

腓腹筋の中でも、私は内側頭中央部付近に形成される第1トリガーポイントを重要視しています。

この部位に強い圧痛や硬結がみられ、刺激したときに患者さんが普段感じている症状に近い感覚が再現されることがあります。

特に、ふくらはぎの張りが強い方や、夜間にこむら返りを繰り返す方では、よく確認するポイントです。

こむら返りと第1トリガーポイント

こむら返りには、疲労、脱水、電解質バランス、循環、神経系、薬剤など、さまざまな要因が関係すると考えられています。

そのため、すべてのこむら返りを腓腹筋のトリガーポイントだけで説明することはできません。

ただ、私は臨床では、腓腹筋第1トリガーポイントが活性化している方に、こむら返りを繰り返すケースを多く経験しています。

圧痛や硬結が強く、施術後にふくらはぎの張りが軽減すると、こむら返りの頻度が変化する方もいます。

そのため、夜間の筋痙攣を訴える患者さんでは、第1トリガーポイントを臨床上の重要な確認ポイントの一つとして考えています。

膝裏の症状でも腓腹筋を確認する

腓腹筋は膝関節をまたいでいるため、膝裏の張りや違和感でも確認したい筋肉です。

膝窩部そのものを強く押すのではなく、腓腹筋の内側頭・外側頭の緊張や圧痛を丁寧に触察します。

膝裏の症状では、ハムストリングスや膝窩筋なども関係するため、腓腹筋だけに限定せずに見ていきます。

足底や踵の症状と腓腹筋

足底や踵の痛みでは、足底腱膜、アキレス腱、ヒラメ筋、足部の筋群など、さまざまな組織が関係します。

その中で、腓腹筋に強い緊張や圧痛があり、施術によって足底や踵の症状が変化するケースもあります。

私は、症状が出ている場所だけではなく、その部位に影響を与える可能性のある筋を広く触察するようにしています。

腓腹筋を触察するときのポイント

腓腹筋は表層にあるため触れやすい筋肉ですが、硬い場所を探すだけでは十分ではありません。

内側頭と外側頭の形を確認しながら、筋線維に沿って触れていきます。

確認したいのは、

  • 左右差
  • 局所的な硬結
  • 圧痛
  • 患者さんが普段感じている症状との一致

です。

特に私は、押したときに患者さんのいつもの症状が再現されるかを重要な手がかりとして見ています。

腓腹筋への指圧

腓腹筋への指圧では、筋腹の形に合わせて圧の方向を調整します。

下腿後面は曲面になっているため、ただ真下へ押すだけでは圧が逃げることがあります。

筋線維の走行と下腿の形を確認しながら、狙った部位へ圧が入る方向を探します。

私は、硬結を力で潰そうとはしません。

圧の方向を合わせ、安定した圧を入れ、組織の反応を感じながら待つ。

この感覚を大切にしています。

関連痛の再現は治療の手がかりになる

トリガーポイントを刺激したときに、足底や踵などへ普段の症状に近い感覚が現れることがあります。

私は、この反応を臨床上の重要な手がかりとして考えています。

ただし、強い刺激で無理に響きを出すことが目的ではありません。

適切な位置、方向、深さへ圧を入れた結果として、患者さんが普段感じている症状が再現される。

その反応を、見立てや施術部位を考える材料にします。

まとめ|足部やこむら返りでも腓腹筋を診る

腓腹筋のトリガーポイントでは、ふくらはぎだけでなく、足底、踵、膝裏などに関連する症状がみられることがあります。

また、私は臨床では、こむら返りを繰り返す患者さんで腓腹筋第1トリガーポイントが活性化しているケースを多く経験しています。

そのため、

  • 足底や踵の痛み
  • 膝裏の張り
  • ふくらはぎの強い緊張
  • 繰り返すこむら返り

などでは、腓腹筋を丁寧に触察します。

症状のある場所だけを見るのではなく、関連痛や筋のつながりから治療ポイントを探す。

これが、私がトリガーポイントを臨床で活用するときに大切にしている考え方です。

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