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指圧を学ぶなら知っておきたい|大宝律令と按摩のはじまり
こんにちは、指圧塾の杉本憲一です。
これまでの記事では、按摩のルーツや導引との関係について解説してきました。
第3回となる今回は、
日本において「按摩」という言葉が初めて登場した歴史について解説していきます。
■ 「按摩」という言葉が初めて登場したのはいつか?
日本の歴史の中で、
「按摩」という言葉が初めて登場するのは、
701年に制定された「大宝律令」です。
これは、日本で最初に整備された本格的な法律であり、
医療制度についても細かく定められていました。
■ 大宝律令における按摩の位置づけ
大宝律令では、医療に関する制度の中に、
- 針師(鍼治療)
- 按摩師
といった職種が明確に記されています。
さらに、
- 按摩博士(教育者)
- 按摩学生(学ぶ者)
という制度も存在していました。
つまりこの時代すでに、
按摩は国家に認められた「正式な医療技術」だった
ということがわかります。
■ すでに教育制度が存在していた
大宝律令では、按摩について
- 傷や骨折の治療を行う
- 包帯などの処置を学ぶ
といった内容が定められていました。
さらに驚くべきことに、
- 学生として採用される条件
- 学習期間
- 教育内容
まで細かく規定されています。
つまり、按摩は単なる技術ではなく、
体系的に学ぶ「専門職」だったのです。
■ 「医療としての按摩」という原点
ここで重要なポイントがあります。
それは、
按摩はもともと「治療」を目的とした医療技術だった
ということです。
現代ではリラクゼーションのイメージが強いかもしれませんが、
本来の按摩は
- ケガの治療
- 身体の不調の改善
といった、明確な医療目的を持っていました。
■ なぜこの歴史が重要なのか
この事実は、現代の施術者にとって非常に重要です。
なぜなら、
自分が行っている技術の本質を理解できるからです。
ただ「押す」「揉む」ではなく、
- 身体を診る
- 状態を判断する
- 適切に施術する
という、医療としての視点が必要になります。
■ まとめ
- 「按摩」という言葉は701年の大宝律令で初めて登場
- 当時すでに国家公認の医療技術だった
- 教育制度も整備されていた
- 本来の按摩は「治療」を目的とした技術
■ 次回予告
次回は、
- 平安時代の按摩(腹とりの女)
- 民間医療としての広がり
について解説していきます。
▶ 按摩・指圧の歴史シリーズはこちら
- 【第1回】按摩・指圧の歴史のはじまり
- 【第2回】指圧を学ぶなら知っておきたい|按摩の起源と「導引」の関係
- 【第3回】この記事
- 【第4回】近日公開予定
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