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指圧を学ぶなら知っておきたい|按摩の起源と「導引」の関係
こんにちは、指圧塾の杉本憲一です。
前回は、按摩と指圧の違いとルーツについて解説しました。
第2回となる今回は、
按摩の起源と、その背景にある「導引(どういん)」という考え方について解説していきます。
■ 按摩のルーツは「導引」にある
按摩の起源をたどると、
「導引(どういん)」という技術に行き着きます。
導引とは、
- 身体を動かす体操
- 呼吸法
- 自己按摩
などを組み合わせた、
身体を整えるための総合的な養生法です。
もともとは、自分自身の身体を整えるための方法でしたが、
そこから発展して、他者に施術する形になったものが「按摩」です。
■ 中国古典にも記されている按摩の役割
中国最古の医学書とされる「黄帝内経」には、
按摩について次のように記されています。
「按摩は、閉塞を開通し、陰陽を導くものである」
これはつまり、
- 身体の滞りを改善し
- バランスを整える
という意味です。
現代的に言い換えれば、
血流や神経の流れを整えるという考えにも通じます。
■ 按摩はもともと“セルフケア”だった
ここで重要なポイントがあります。
それは、
按摩はもともと「自分で自分を整える技術」だった
ということです。
導引は、自分の身体に対して行うものであり、
そこから派生して、他人に施す「医療」としての按摩が生まれました。
つまり、按摩とは
- セルフケア
- 施術
両方の側面を持つ、非常に本質的な技術なのです。
■ 導引の背景には「仙道思想」がある
導引や按摩の背景には、
中国の思想である「仙道(せんどう)」があると考えられています。
仙道とは、簡単に言うと
- 身体を整えることで
- 健康や長寿を目指す思想
です。
つまり按摩は、単なる手技ではなく、
「身体を整え、生命力を高める」という思想に基づいた技術なのです。
■ 日本に伝わった後の変化
中国から伝わった導引や按摩は、
日本においても発展していきます。
江戸時代以降になると、
- 導引
- 導引按蹻(どういんあんきょう)
といった名称も使われるようになります。
また、
- 導引 → 自分で行うもの
- 按摩 → 他者に施すもの
というように、役割の違いも整理されていきました。
■ まとめ
- 按摩のルーツは「導引」にある
- 導引は体操・呼吸・自己施術を含む養生法
- 按摩はそこから発展した「他者への施術」
- 背景には仙道思想がある
■ 次回予告
次回は、
- 日本における「按摩」という言葉の初登場
- 大宝律令と按摩の関係
について解説していきます。
▶ 按摩・指圧の歴史シリーズはこちら
- 【第1回】指圧を学ぶなら知っておきたい|按摩・指圧の歴史のはじまり
- 【第2回】この記事
- 【第3回】近日公開予定
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