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指圧を学ぶなら知っておきたい|江戸時代の按摩と盲人按摩の発展
こんにちは、指圧塾の杉本憲一です。
前回は、平安時代において按摩が民間医療として広がっていった流れを解説しました。
第5回となる今回は、
按摩が大きく発展した「江戸時代」について見ていきます。
■ 江戸時代、按摩は庶民に広く浸透した
江戸時代に入ると、按摩は一気に庶民の生活の中に広がっていきます。
夕暮れ時になると、笛を吹きながら町を歩く「流しの按摩」が現れ、
人々は自宅に按摩師を呼んで施術を受けていました。
このように、
「気軽に呼べる身近な医療」
として、按摩は生活に深く根付いていきます。
■ 盲人按摩と「当道座」の存在
江戸時代の按摩を語るうえで欠かせないのが、
盲人按摩(もうじんあんま)の存在です。
当時、視覚障害を持つ人々は、
- 鍼
- 按摩
- 音楽(琵琶・三味線など)
といった職業に従事することが多く、
その中でも按摩は、重要な生業のひとつでした。
こうした人々をまとめていたのが、
「当道座(とうどうざ)」という組織です。
■ 当道座とは何か?
当道座は、盲人の職業や地位を守るために作られた組織で、
室町時代から江戸時代にかけて大きな影響力を持っていました。
この組織には階級制度があり、
- 検校(けんぎょう)
- 別当(べっとう)
- 勾当(こうとう)
- 座頭(ざとう)
といった位が存在していました。
特に「検校」は非常に高い地位であり、
大名に匹敵するほどの格式を持っていたといわれています。
■ 江戸時代の按摩のリアル
一方で、すべての按摩師が恵まれていたわけではありません。
実際には、
- 厳しい修行制度
- 過酷な労働環境
- 社会的に低く見られる風潮
といった現実もありました。
それでも按摩が広く普及した背景には、
人々に必要とされていた技術だった
という事実があります。
■ なぜ江戸時代が重要なのか
江戸時代は、按摩が
- 制度として存在するだけでなく
- 人々の生活に深く入り込んだ時代
です。
つまり、
「実際に使われ、求められた技術」として完成された時代
ともいえます。
この時代の積み重ねが、
現代の指圧や手技療法の土台になっています。
■ まとめ
- 江戸時代に按摩は庶民に広く普及した
- 盲人按摩が中心的な役割を担っていた
- 当道座という組織が存在していた
- 厳しい環境の中でも必要とされ続けた技術だった
■ 次回予告
次回は、
- 明治時代と西洋医学の影響
- 按摩・マッサージ・指圧の混乱期
について解説していきます。
▶ 按摩・指圧の歴史シリーズはこちら
- 【第1回】按摩・指圧の歴史のはじまり
- 【第2回】按摩の起源と導引
- 【第3回】大宝律令と按摩
- 【第4回】平安時代と民間医療
- 【第5回】この記事
- 【第6回】近日公開予定
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