ギックリ腰とまではいかない、急性気味の腰痛で、
前屈と後屈の両方が痛みで制限される腰痛があります。
立位での前後屈痛はもちろんのこと、
椅子に座るまでが痛い、座ったら立つのが大変といった症状を訴えます。
このパターンの腰痛の治療ポイントは、
ツボでは、腎兪と志室。
トリガーポイントでは、大腰筋TPと大殿筋第1TPに圧痛と響きの反応が現れることが多くあります。
経絡テストでは、
腎・膀胱経の伸展制限と診て良いと思います。
腎経は、上半身では胸腹部を走行するため、病変を起こすと後屈の伸展制限も診られます。
応用編の見方では、
腎・膀胱経は、下肢後面を走行しますので、
前屈の伸展制限とともに、後屈の筋出力のパフォーマンスにも関与します。
この見方は、
経絡治療を行う上でとても重要です。
腎兪と志室の施術では、
拒按の反応が無ければ、積極的に指圧で緩めていきます。
なかには、腎兪と志室のコリが一体化してるように感じられる人もいます。
このタイプは、腎の弱りが根本にある方といえます。
後屈痛があるケースでは、
伏臥位での施術はオススメできませんので、
側臥位が良いですね。
大殿筋第1トリガーポイントは、
坐骨結節の周囲に形成されます。
運動不足による殿筋の筋力低下やデスクワークの方に多く形成されるTPです。
腰痛治療の主役となる大腰筋とは、拮抗筋となります。
今回の主題としている腰痛治療では、
大殿筋第1TPは、一番重要な治療ポイントともいえます(※個人差あり)。
そして、大腰筋を狙います。
腹直筋と腹斜筋の境い目あたりから、
大腰筋の走行をイメージして、四指圧で深く圧を入れていきます。
敏感な方では、
腰痛部位に響きが起こります。
慢性腰痛でも、
腎兪と志室、大殿筋第1TPと大腰筋TPの4つはセットとなって、硬結圧痛反応が現れるケースがありますので、注目して診てください。
その他、
下腿の腎・膀胱経の要穴や、
ハムストリングや腓腹筋のトリガーポイントもあわせて指圧治療を行うと、治療効果は高まります。
治療反応としては、
施術してから数時間後や翌日に改善傾向を示すことが多いので、
その旨を患者さんにしっかりと伝えることも大切です。
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