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飽食の現代では、飲み過ぎや食べ過ぎによる邪気の停滞が原因となっている症状が多いと思います。
このケースの邪気とは、「湿邪」となります。
湿邪とは、
文字通り、湿気の邪気のことをいいます。
脾胃が弱い体質や、
感情面では、
思い悩むことが多い人や、物事を頭で考え過ぎてしまうタイプの人では、
湿邪を作りやすい体質とも言えますが、
やはり、何といっても、
お酒やジュース、甘い食べ物などの多量摂取による、
「飲食不摂」によって、湿邪が作り出されます。
湿邪が停滞している身体では、気血や津液の流れが滞っているため、
肩コリや腰痛、その他の症状の治療を行っても、効果が出にくくなってしまいます。
治療では、
湿邪を追い払う、「去湿」を目的とした、「瀉法の指圧」が有効となります。
去湿効果が高いツボとして有名なのは、「陰陵泉」。
食べ過ぎなどの胃の不調には、「足三里」。
この2つのツボは、必須の治療穴となりますが、
飲食不摂のある患者さんには、必ずといってよいほど、
硬結圧痛反応をあらわすツボは、脾経の「地機」です!
今回は、
現代人の多くの症状に、治療効果を発揮する「地機」の経穴学と指圧法のポイントをお伝えしていきます。
地機(脾経)
脾胃をはじめとする消化器系などの内科的疾患や、運動器、その他の症状に対する治療穴として、
中医学や経絡治療の専門書などでは、あまり登場してこないツボですが、
脾経に診断按摩を行うと、
地機穴に、硬結圧痛反応があらわれている方が多くいらっしゃいます。
理由は、上述した通りとなりますが、
太り気味の方や(痩せの大食いでも)、糖尿病(予備軍も含む)、痛風体質の方などでは、
このツボに顕著に反応があらわれます。
かなり強い圧痛反応があり、経絡反応(響き)もよく起こることから、
このツボへの治療が重要なことがわかります。
地機は、
脛骨の内縁にへばりつくように、豆状の硬結を触知します。
湿邪の停滞という、実証となりますので、
瀉法の指圧療法を行います。
拇指持続圧が良いと思いますが、
圧のベクトルが、脛骨そのもの(骨)に向かってしまうと、脾経からは少し脱線してしまいますので、
注意が必要です。
軽めの圧で拇指揉捏を行い、硬結の大きさや感触を確かめ、
拇指頭を上手く使い、
脛骨と硬結の間に圧を入れていきます。
この時に、
脛骨内側縁の丸みに合わせて圧を入れていくことが、治療反応を起こすポイントとなります。
このツボが治療穴となる症状をお持ちの方では、
激痛を感じて防御反応が出てしまったり、
治療後に、内出血を起こしてしまうことがありますので、
オーバードーゼには気をつけてください。
ツボの治療反応は、個体差がありますので、
地機の指圧療法では、脛骨の内側縁の他にも、
豆状の硬結の中央部分の治療反応も診てみてください。
瀉法の指圧となりますので、
漸増(入圧)はテンポよく行い、
2,3秒間の短めの持続圧を繰り返すか、
快圧で「ツーン」という圧痛反応を起こして、10秒間位の持続圧を数回行うと良いと思います。
※軽く気持ちの良い圧で「ジワ~」っと効かすと、補法となりますので、湿邪の治療には適してません。
瀉法とするには、
経絡の走行に逆行する方向に圧を入れていくと良いとされてますので、
垂直圧を、やや下方(足方)に向けて行うと良いのですが、
あまり考え過ぎず、硬さを感じ、圧痛を検出する方向へ圧を向ければ良いと思います。
まとめ
・問診や視診などで、飲食の不摂生による「湿邪」の停滞が考えられる症状であれば、
陰陵泉や足三里とあわせて、「地機」も治療穴とすることで、去湿効果が高まります。
・湿邪という邪気が詰まっている状態の実証なので、瀉法の指圧療法を行います。
・オーバードーゼによるリバウンド症状が出ないように施術を行って下さい。
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