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経絡治療の基礎理論で、12経絡の表裏経と同名経について書いてきましたが、これを覚えてしまうのが経絡治療のコツです。
今回は、表裏同名経(同名表裏経)という考え方をプラスしてみたいと思います。
例えば、
お酒の飲み過ぎや強いストレス、パソコン作業による目の症状などがあり、
募穴診で、肝経の募穴の期門に圧迫不快感があるとします。
このケースでは、問診や腹診から肝経の異常と診断して治療を行いますが、
東洋医学では、統一体観という考え方があり、肝経を個別に診て治療をするのではなく、身体全体から肝経へアプローチをしたいところですから、肝経以外の経絡からも治療効果を狙います。
肝経の正式名称は、足の厥陰肝経です。
表裏経 → 足の少陽胆経
同名経 → 手の厥陰心包経
これで、肝経と関連する2つの経絡が治療対象の候補に出てきました。
さらに掘り下げて考えると、
肝経の表裏経は胆経ですが、その胆経の同名経は三焦経になります。
そして、
肝経の同名経は心包経ですが、その心包経の表裏経も三焦経となるのです。
こうして見ていきますと、肝経と三焦経の関係は、
表裏経の同名経(同名経の表裏経)となりますので関連が強いのです。
この症例では、
肝経、胆経、心包経、三焦経の4つの経絡を中心に、全体から治療を行っていくと、治療効果が高まると考えます。
この表裏経、同名経。そして表裏同名経という関係性は12経絡の全てにあり、
整理しますと、
①肺・大腸・胃・脾のグループ
②心・小腸・膀胱・腎のグループ
③心包・三焦・胆・肝のグループ
ちなみにこれは、12経絡に気が流れる順番でもあります。
肺 ➡ 大腸 ➡ 胃 ➡ 脾 ➡ 心 ➡ 小腸 ➡ 膀胱 ➡ 腎 ➡ 心包 ➡ 三焦 ➡ 胆 ➡ 肝 ⇒ 肺 ⇒ …
というように、上記の3つのグループに分類されます。
このように1つの経絡に対して、表裏経、同名経、表裏同名経と、3つの経絡との関連性が見えてきます。
始めは頭が混乱しますが、施術に取り入れていくうちにスッキリと体系化されてきます。
ここで経絡テストの理論を取り入れてみますと、
まず、人間が直立していると思って下さい。解剖学的正位ではなく、手掌を内側に向けます。いわゆる「気をつけ!」の姿勢です。
この時に、身体の前面を経絡が走行するグループは上記の①。後面を走行するグループは②。側面を走行するは③のグループとなります。
経絡テストでは主に経絡の伸展障害を診ますので、頚部や腰部の動きと照らし合わせてみますと、
後屈異常は①のグループ ⇒ 肺経・大腸経・胃経・脾経
前屈異常は②のグループ ⇒ 心経・小腸経・膀胱経・腎経
側屈異常は③のグループ ⇒ 心包経・三焦経・胆経・肝経
このように分類されます。
問診や腹診、または症状のある部位から原因となっている経絡を診断しますが、
身体の動きからでも経絡の弱りを診る事が出来るのです。
そして、表裏経や同名経、表裏同名経を中心に全身からアプローチすると治療効果が高まります!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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