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腰痛の経絡治療について、お伝えしていきます。
腰痛の原因となっている経絡を調べるのに、
経絡テストを行います。
※経絡テストは現在M-Testと言われています。
立位で、腰部の前屈、後屈、側屈、回旋の動きを行ってもらい、
どの動きで腰痛があらわれるかを調べていきます。
経絡テストでは、
経絡の伸展制限を診ていきます。
前屈での腰痛は、
腎・膀胱経の伸展制限です。
下肢の後側には、腎経と膀胱経が走行しているためです。
背腰部では、
腎兪や膀胱兪、小腸兪、志室などが、基本的な治療穴として挙げられます。
後屈での腰痛は、
下肢や腹部で、身体の前面を走行する、
脾・胃経の伸展制限となります。
背腰部では、脾兪や胃兪、大腸兪、意舎、胃倉の硬結圧痛反応を診ていきます。
また、腎経も体幹では腹部を走行していきますので、
後屈での伸展制限もあらわれてきます。
側屈は、体幹と下肢の側面を走行する、
肝・胆経の伸展制限となり、
背腰部での治療穴は、
肝兪や胆兪、三焦兪、魂門、陽綱、肓門の硬結圧痛反応を診ます。
回旋での腰痛も、基本的には肝経と胆経の伸展制限と診ていくのですが、
腰部回旋の動きは、
前後屈と側屈を合わせた動きのようになるため、
実際の臨床では、
肝・胆経以外にも、
前屈異常の腎・膀胱経、後屈異常の脾・胃経の伸展制限や、要穴の硬結圧痛反応を診ていき、
経絡の弱りを診断すると良いと思います。
実際、
飲食の不摂生で、脾・胃経の弱りがある腰痛患者さんの回旋痛が、脾経の経穴である「公孫」の治療で改善した例があります。
公孫は、脾経の絡穴であり、脾経と胃経を同時に治療することが出来るツボです。
また、
椎間板や神経根の検査として行われる、ケンプテスト(後側屈)で症状が現れる方の腰痛治療では、
腎経の経穴である「照海」の指圧によって改善した例もありました。
照海は、腰痛に対する万能穴で、特に中高年以上の腰痛患者さんには良く効きます。
このように、
腰部の経絡テストを行い、伸展制限から弱りのある経絡を診断して、
背腰部では、
原因となっている経絡や、その表裏経と同名経の背腰部兪穴を、
また、その経絡の膀胱経2行線のツボを治療していくのが基本となります。
腰痛では、
下肢からのアプローチも有効ですから、
原因となっている経絡の要穴に診断按摩を行い、硬結圧痛反応やツボからの響きを観察して、
治療穴としていくと良いと思います。
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