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電子書籍
『指圧の原点 ― 歴史・東洋思想・臨床から学ぶ「効く手」の本質 ―』
を出版いたしました。
指圧・東洋医学・手技療法の歴史と、
現代臨床に生きる“効く手”の本質についてまとめた一冊です。
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肩関節周囲部とは、筋肉で言えば棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋・大円筋の指圧法となります。
これらの筋肉は、五十肩や上肢の痛み、シビレなどの症状には重要部位となり、各筋肉のトリガーポイントや経絡・経穴に対して、的確に垂直圧を入れることによって治療効果を発揮します。
棘上筋は、棘上窩に位置している筋肉で、肩甲棘の上に乗っているように付着しています。
僧帽筋に覆われていますので、棘上筋に圧を効かせるには、術者の手指の当て方や、患者さんの上肢のポジショニングなど、いくつかコツがあります。
棘上筋のトリガーポイントは活性化すると、五十肩はもちろんのこと、肘関節の外側に痛みを送りますので、テニス肘の原因となっていることもあるのです。
経絡指圧での経絡流注では、胃経と膀胱経が走行していますので、それらの臓腑の弱りも棘上筋の部位にあらわれます。

胃経と膀胱経は、自律神経支配の症状が出やすいので、ストレスや更年期症状などと関係が深く、棘上筋の治療は頑固な肩こりや頭痛、様々な不定愁訴などにも有効です。
棘下筋は、肩甲骨の背面に付着しています。筋肉は薄く、受けも浅いので圧痛が強く出るため、圧の漸増や持続時間などには気をつけなければいけません。
棘下筋トリガーポイントの活性化は、肩関節前面に痛みを送りますが、どの部位の痛みの五十肩でも必須の治療ポイントとなります。

経絡治療では、小腸経の天宗という経穴があり、このツボに治療反応がある場合、小腸経の表裏経となる心経の弱りがあらわれていることがあります。
また、膀胱経2行線の魂門への安定持続圧によって、天宗に響きが起こることもあります。
魂門は肝経の弱りがあらわれる経穴ですので、天宗が治療穴となる五十肩や上肢痛の場合は、肝経の治療も重要となります。
小腸経と肝経は子午関係となりますので、その視点から診ると興味深いところです。
小円筋・大円筋は肩甲骨外縁部に付着しており、トリガーポイントが活性化すると肩関節後面や上肢に痛み、シビレを発症します。


五十肩の場合、ほとんどのケースでトリガーポイントが形成されていますので、見落とさないように処置が必要です。
肩甲骨外縁部には、経絡指圧の場合、胆経と三焦経が走行していますので、首肩コリや頭痛に対する治療部位となることもあります。
肩甲下筋は、肩甲骨の裏に付着している筋肉で、トリガーポイントは五十肩では肩関節後部に痛みを送り、また手関節痛としてあらわれる場合もあります。

触察や施術の難しい筋肉ですが、伏臥位や側臥位、座位など、患者さんの体質や症状に合わせて治療を行うと良いと思います。
講習会では、肩関節周囲の骨格の形状や筋肉の性質、付着部などを触察で確認しながら、垂直圧を入れていく指圧法をお伝えしていきます。
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