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電子書籍
『指圧の原点 ― 歴史・東洋思想・臨床から学ぶ「効く手」の本質 ―』
を出版いたしました。
指圧・東洋医学・手技療法の歴史と、
現代臨床に生きる“効く手”の本質についてまとめた一冊です。
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腰椎には生理的湾曲がありますが、過度に前湾してしまうと諸々の問題が現れます。
タイトルにある腰椎前方変位とは、
前湾増強や下部腰椎の階段変形となっている状態をいいます。
また、1つの椎体が前方変位しているケースもありますね。
腰椎前方変位のある患者さんの治療で、
伏臥位での腰部への指圧ベクトルが、床(ベッド)方向に垂直に圧がかかってしまうと、
前方変位を増強させてしまう可能性があります。
腰椎の生理的前湾の角度に対して垂直圧となるベクトルでも、
圧の強さや入圧、漸増には気をつけて施術を行いたいところです。
特に最長筋や多裂筋、膀胱経1行線への圧が、オーバードーゼとなってしまうと、
椎間関節に負担をかけ、腰部筋群の緊張が増し、
患者さんの感覚的に、
「痛くて気持ち良い!」
「効いてる気がする!」
という適圧と感じる刺激であっても、
体位変換の時に、強い痛みが現れたり、
治療後に愁訴が増悪することがあります。
腰椎前方変位のある患者さんでは、
腰部の施術は、脊柱に負担をかけないために側臥位で行うのがオススメですが、
伏臥位でも
腰椎に負担をかけずに、
さらには前方変位を矯正する働きかけが出来る圧のベクトルがあります。
膀胱経2行線や腸肋筋から、狙いを定めていくのですが、
浸透していく圧が、腰椎に向かわないベクトルになるようにします。
すると、
経絡治療での「気」の話しになりますが、
腹部に気血がめぐり、腹側から腰椎を支える力が働いてきます。
経絡指圧診断治療要図で診ていくと、
背候診では、腰椎1番は小腸、2,3,4番は腎、5番は膀胱の弱りが現れますので(個人差あり)、
腹証での、各臓腑に対応する経絡反応ゾーンから、
安定持続圧を深く入れていくのも、前方変位の矯正に治療効果が期待できます。
これらの治療効果は、
前方変位した腰椎が、本来あるべきところへ戻ろうとすると考えられ、
これが人間の持つ自然治癒力といえますね。
PRO上級コースでは、
腰部施術での手指の当て方や圧のベクトルなど、細かいテクニックをお伝えしていきます。
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